マ軍爆勝!イチロー球宴屈辱4位も打率UPで6年連続出場だ
セクソンのタイムリーで生還、後続の走者を迎え入れるイチロー。右は城島、左はレンジャースのベノワ=共同
【アーリントン(米テキサス州)5月31日(日本時間6月1日)=三木智隆】マリナーズのイチロー外野手(32)はレンジャーズ戦に『1番・右翼』で出場し、5打数3安打4得点と大暴れ。オールスター戦(7月11日・ピッツバーグ)ファン投票のア・リーグ第1回中間発表では外野手の4位と出遅れたが、打率急上昇で逆転での6年連続出場を目指す。城島健司捕手(29)は『6番・捕手』で先発し5打数1安打。試合は14−5でマ軍が連敗を6で止めた。
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気温30度近いテキサスの街アーリントンに、乾いた打球の音が幾度も響き渡った。今季7度目の3安打、メジャー最多の今季25度目のマルチ(複数)安打に4得点。18安打14得点という猛攻の中心にイチローがいた。
「シアトルまでは長いから、よかったね」
連敗を6で止めたイチローがこういって笑ってみせた。テキサスから本拠地シアトルまでは専用機でも片道4時間弱はかかる。5月最後、しかも遠征6連戦の最終戦だけに、どうしても連敗だけは止めておきたかった。
イチローを奮起させる理由は、もうひとつあった。試合前に発表されたオールスター戦のファン投票第1回中間発表。メジャー移籍後、5年連続で球宴出場してきたが、今年は4月の不振が影響したのか、3位に10万票差以上をつけられ、外野手部門の出場圏外となる4位と出遅れた。
「これで決まるわけではないでしょ」と感想を述べたが「名前が全米に認知されていることはプラス材料か」との質問には顔色を変えた。「自分でそうとらえていると問題あります。欠陥がありますよ。もしそういう風に考えている自分がいたら、ぶん殴ってやりたい」と言葉を荒らげた。球宴は決して人気投票ではない。あくまで成績で選出されるもの。それがイチローの主張なのだ。
現実は8つのポジションのうち7つを東海岸の人気球団、ヤンキースとレッドソックスの選手で占められたが「地域によって差が出るのは仕方ない」とイチロー。ハンディは否定できないが、だからこそ逆に逆転選出に向けて闘争心も沸く。
5月は打率.371と絶好調で、今季すでに77安打は両リーグトップに立っている。今後も打ち続けることが球宴への近道。それはイチロー自身が誰よりも強く感じている。
★“カヤの外”1安打も爆勝に城島ホッ
チームが連敗を6で止め、城島健司捕手(29)は胸をなで下ろした。この日は打線がよく打ち優位な展開。先発のフェリックス・ヘルナンデス投手(20)は五回に5点を失ったが「きょうはストライク先行で球数も少なかった」と無難にリード。それでも18安打14点の打線で自らは第2打席の右前打のみ。「ボクだけ良くなかった」と苦笑い。これで同じ地区のチームとは2巡目の対戦を終了し「打者の特徴が分かってきた」と話していた。
(アーリントン=共同)
■データBOX
イチローが3安打し、今季7度目、5月では5度目となる“猛打賞”。5月の3安打以上はこれまで02年と04年の6度が最高で、5度も3度(01年、03年、06年)記録している。5月との相性の良さはメジャー6年目も健在だ。
今年の場合、5月の月間打率は.371(124打数46安打)。メジャー6年間で見ても、5月の月間通算打率は.373(706打数263安打)と試合数の少ない10月を除いて最高の成績。中でも最高打率は02年の.404(109−44)。ちなみに最低は05年の.288(111−32)。

