2008年05月13日 更新

【ヴィクトリアM】勢い一番!エイジアンウインズが頂点目指す!

前走の阪神牝馬Sで重賞Vを達成したエイジアンウインズ。短期間で急成長し、心身ともに本格化。いよいよGI獲りに挑む

前走の阪神牝馬Sで重賞Vを達成したエイジアンウインズ。短期間で急成長し、心身ともに本格化。いよいよGI獲りに挑む

 新緑の府中にウオッカが帰って来る。昨年、牝馬として64年ぶりに日本ダービーを制したウオッカが5戦4勝のマイルでGI3勝目を狙う。それに待ったをかけるのが1600万下→GIIと連勝中の上がり馬エイジアンウインズだ。勢いのあるフジキセキ産駒で一気にマイルの女王の座を狙っている。

 完全に軌道に乗った“才女”の視線は、真っすぐに女王の座だけを見つめている。最高の状態と怒涛(どとう)の勢いでエイジアンウインズが一気に頂点を目指す。

 「この3、4カ月で馬が成長している。今、500キロくらいあるけど、デビューから1番いい状態なんじゃないかな」

 12日朝、担当の上村調教助手が胸を張って切り出した。8日の1週前追い切りでは、坂路でラスト1ハロン12秒4の好タイム(4ハロン54秒9)を馬なりでマーク。中間も満点の調整を続けてきている。「とにかく落ち着いているわ。レース後の回復が早いし、カイバも牡馬みたいにガツガツ食べている」と笑顔で続けた。

 今が最盛期。陣営では入厩当時から「芝向き」とみていたが、体質が弱かったため、昨年11月18日の宝ヶ池特別(2着)の前までは、ダート戦へ…。「時間をかけてやっていこうと思っていた。素質が高いのは分かっていたから」と藤原英調教師。焦らずに調整してきた姿勢が功を奏し、今は持てる力をフルに発揮できるようになった。

 心斎橋S(1600万下)→阪神牝馬S(GII)と現在2連勝中。芝のステージを踏んでから5戦、約5カ月の短期間で重賞ウイナーの仲間入りを果たした。前走は中1週での競馬だったが、そんな短い間隔でレースに挑むことなど、デビュー当初では考えられなかった。以前のひ弱い姿はもう、どこにもない。

 今回はGIホースをはじめ超一流が相手で、初のマイル戦。しかし、目下の充実ぶりならば、好勝負を演じる可能性は十分ある。「スピードと切れ味が身上の馬だから、(当日は)パンパンの良馬場であってほしい」とトレーナー。左回り(1戦1勝)に不安はなく、ラストの伸びも確か。そのポテンシャルは底知れない。エイジアンウインズが一気に“女王”の座をつかみにいく。

(宇恵英志)

★強烈末脚ふたたびブルーメンブラット

 GIでも十分に通用する決め手を持っているブルーメンブラット。前走の阪神牝馬Sでは上がり3ハロン33秒5のメンバー最速の猛烈な伸びで、クビ差の2着にまで押し上げた。「前回が直線だけの競馬だったので、反動はありません。毎回、力のあるところを見せてくれていますし、いい末脚も持っています。流れひとつで」と濱名調教助手は豪快に突き抜けるシーンを期待している。

★初GIも陣営期待ニシノマナムスメ

 河内厩舎のJRA重賞初制覇の期待を背負って、ニシノマナムスメがGIに初挑戦する。マイラーズC(GII)では牡馬の強豪相手にクビ差の2着と好走。毎回確実に末脚を伸ばすタイプだけに、今回も好勝負は必至だろう。宮坂厩務員は「昨年の今ごろとは馬の雰囲気が全然違う。体が減らなくなっているからね。前回がいい内容だったし、馬場さえ良ければ」と力を込めた。

★得意左回り芝で一発タニノハイクレア

 初めての重賞挑戦となった阪神牝馬Sで11着と大敗したタニノハイクレアだが、最後の直線で前をカットされる不利が痛かった。「前走はスムーズさを欠いたからね。ガツンと行くタイプじゃないから、1600メートルは問題ない。上位馬と力差はあるかもしれないが、馬は全体的に成長している」と貝沢調教助手。得意の左回り(芝2戦2勝)で上位争いに加わるか。