リーチザクラウンは、武豊騎手を背に栗東ポリトラックで6ハロン78秒0の一番時計で3馬身先着。ダービー2着の舞台で、その上を目指す。
リーチザクラウンは滑らかに栗東のポリトラックコースを駆け抜けて、6ハロン78秒0の一番時計を楽々とマーク。この能力をレースですべて発揮できれば、チャンスは十分ある。
武豊騎手が跨り、レッドサーパス(牡3、500万下)を2〜3馬身追走。4コーナーで外から並びかけて、直線半ばで軽く仕掛けられると瞬時に突き放して3馬身の先着だ。「最後を少し伸ばした程度。動きは抜群に良かった」とユタカが絶賛するように、3ハロン37秒6−11秒6とラストの時計も優秀。「先週も良かったし、今週も良かったね。ずっと絶好調だし、調教ではリラックスして走れているからね」と橋口調教師。折り合いも至ってスムーズだった。
課題は、レース当日の精神状態。「その日によって折り合ったり、折り合わなかったりする。皐月賞はひどかったが、ダービーではスタートしてすぐに落ち着いた」とユタカ。「装鞍所で1度、(気持ちに)スイッチが入ってしまう。そのあとがどうかだね」とトレーナー。高ぶる気持ちをいかにコントロールできるかが、大きなカギだ。
それだけに、橋口師は「菊花賞は待避所で少しチャカチャカしていた。騎手をパドックで乗せたのがよくなかったかも。今回は(スタート前の)輪乗りで乗せるつもり」と対策を講じている。
「乗り方はユタカ君に100%任せる」という橋口師だが「皐月賞(13着)を拭い去れないが、あの時は抑えようと試みたのが間違い。自分のペースで行けば、自ずと逃げる形になるだろう」と逃げを心に描く。「折り合い次第」というユタカは「距離が少しでも短くなるのはいい。3冠でコンビを組んで、どこかで勝てる力はあると思ったが勝てなかった。今回は強豪相手に胸を借りてぶつかるだけ」と、クラシック無冠の悔しさをここにすべてぶつける。(下村静史)