夏の福島で12勝を挙げてリーディングを獲得した松岡正海騎手(24)=美・相沢=が、新潟でもトップを狙う。ここまで19勝で勝ち星は内田博幸騎手(38)=美・嶋田潤=と並んでいるが、2着差で現在は2位。最終週での逆転に闘志を燃やす。新潟2歳Sのゴールドスパークルなど手駒が揃い、夏・リーディング完全制覇に向け最後のスパートだ。
夏の新潟最終週は、激しいリーディング争いが注目の的。同じ19勝ながら、2着の差で2位になっている松岡が逆転に向けて闘志満々だ。
「夏は騎手が分散するので、それなりに勝てないとダメですからね。たくさん勝つのは大事なこと。今週のラインアップでリーディングを取れなかったら怒られますよ」
自らにプレッシャーをかけるような言動が少なくなった最近では珍しいファイティングポーズ。内田博騎手とのツーショット撮影に応じたのも、ファンサービスだけでなく、自らを鼓舞する意味合いが感じられる。福島(12勝)に続き新潟でもリーディング獲得となれば、04年の柴田善騎手以来のこと。昨年、一昨年はアイルランドに遠征したが、国内に腰を据えた今年は関東の夏を“完全制覇”して、夏男を印象づけるつもりだ。
締め括りの新潟2歳Sには、ゴールドスパークルで挑む。小兵ながら、重馬場の新馬戦を上がり3ハロン33秒9で差し切った内容は評価が高い。
「初戦の競馬ぶりはまだ幼いし、作戦は立てられないですね。ただ、瞬発力はかなりのものがあります。ぶっこ抜いてもおかしくないですよ」
伏兵の域を出ないとはいえ、父ステイゴールド譲りの小さな体から繰り出す末脚は魅力だ。ほかにも、北陸Sを快勝したバンブーエール(BSN賞)や、前走2着のデイトユアドリーム(土曜1R)、フェルガーナ(日曜7R)など有力馬が揃った。
「ひとつの目標にしている連対率2割にも先週到達したし、いい結果を出して中央場所に戻りたいですね。頑張ります」
連対率20%という一流騎手のステータスを手に入れ、気がつけば関東リーディングもトップに8勝差(66勝で関東5位、全国8位)。目指すのは新潟のトップだけではない。着実に進化を遂げる松岡が、夏・リーディング完全制覇を決め、真のトップジョッキーを目指しにいく。(黒田栄一郎)