【ガーネットS】メイショウボーラー圧勝

メイショウボーラーがガーネットS優勝 第9回ガーネットS(9日、中山11R、GIII、4歳上オープン、ハンデ、ダ1200メートル、1着本賞金3900万円=出走16頭)福永祐一騎乗の3番人気メイショウボーラーが、初ダートを克服し、1分10秒2(良)の好時計で優勝した。今後は高松宮記念参戦が視野にある。16番人気エンゲルグレーセが2着に入り、3連単はJRA重賞最高となる205万7180円。1番人気サミーミラクルは3着だった。〔写真:初のダートも難なくこなし、好時計でダート重賞馬たちを撃破したメイショウボーラー=撮影・金子貞夫

 芝のGI戦線で好勝負を演じてきたスピードは、ケタが違っていた。デビュー以来初ダートのメイショウボーラーが3馬身差で4歳初戦を豪快に飾った。

 「スタートにだけ気をつけました。初ダート?返し馬も文句なしだったし、競馬でどうかという不安はありましたけど、問題ないくらいの強さでした」。この馬のために中山に駆け付けた福永祐一騎手は笑顔で胸を張る。「初めてゲートを出てから仕掛けたけど、引っ張り切れないくらいの勢い」で追走。直線も前をかわすだけの横綱相撲だ。

 「馬にとっては選択肢が広がったし、すごく良かった。マイルは微妙ですけど、GIを狙う資格は十分にある馬ですから」

 ユーイチはGIを狙うことを宣言。オーナーサイドも高松宮記念(3月27日、中京、GI、芝1200メートル)参戦を視野に入れている。ユーイチは昨年、サニングデールで同レースを制したが、サニングの引退決定のニュースが流れた直後に、ボーラーが復権。桶狭間の電撃決戦でも主役を演じるのは確実だ。

 これまで数字の目標を立てない主義だったユーイチが「今年は100勝を目標にして、ケガをせず1年を過ごしたい」と意欲満々。昨年96勝にとどまった悔しさが、発奮材料になっている。香港遠征のために騎乗できなかった2戦以外は手綱を取ってきたボーラーとのコンビが、大きな目標を後押ししてくれるはずだ。

(黒田栄一郎)

★メイショウボーラー
父タイキシャトル、母ナイスレイズ、母の父ストームキャット。黒鹿毛の牡4歳。栗東・白井寿昭厩舎所属。北海道・浦河町の日の出牧場の生産馬で、馬主は松本好雄氏。戦績は13戦5勝、重賞は平成15年GIII 小倉2歳S、GII デイリー杯2歳Sに続いて3勝目。獲得賞金は2億5778万9000円。白井寿昭調教師、福永祐一騎手ともにGIII ガーネットS初優勝。

★8歳馬エンゲルグレーセ激走

 平成13年にエルムSを優勝した8歳馬エンゲルグレーセが、9日から騎乗停止の解けた田中勝春騎手のムチを受けて大激走。16番人気の低評価をあざ笑うように直線大外から豪脚を伸ばして2着に入った。馬単は21万8710円、3連単は重賞最高の205万7180円という大波乱の主役だ。「後ろからの競馬でちょうどいい流れだった。展開もハマったけど、直線はよく伸びてくれた」と久々にカッチースマイル。次走は29日の根岸S(東京、GIII、ダ1400メートル)で4年ぶり重賞Vを狙う。

★重賞初挑戦のサミーミラクル3着健闘

 1番人気に支持されたサミーミラクルは直線内から伸びてきたが、ゴール間際で強襲してきたエンゲルグレーセにクビ差3着。重賞初挑戦で健闘といえる。「道中はスムーズに運べたし、終いも伸びている。1番人気には正直、驚いたが初めての重賞でよく頑張っています」と武豊騎手は能力の高さを再確認していた。

★戦い終わって一言

◆柴田善臣騎手(ヒカリジルコニア4着) 「ペースが速く抑える競馬。4コーナー手前でスッと上がって行けたが、直線は内にモタれて伸び切れなかった」

◆田辺裕信騎手(プリンセスアスカ5着) 「じっくりと終いを生かす競馬をしたが、直線はよく伸びている」

◆中舘英二騎手(アグネスウイング6着) 「スタートが良く、ボーラーを見ながら行った。息遣いも良かったが、ハンデ(57.5キロ)が見込まれた」

◆横山典弘騎手(アタゴタイショウ7着) 「砂を被るとブレーキをかけるような所はあったが、特に問題はない。自分のリズムで走らせるのがいいみたい」

◆松岡正海騎手(デュアルストーリー8着) 「砂を被って逆に息が入って良かったのかも。自己条件なら楽しみ」

◆蛯名正義騎手(サイモンセッズ9着) 「ゴチャついて力を出し切れなかった」

◆江田照男騎手(シャドウスケイプ10着) 「久々はあまり動かない。叩いて良くなりそう」

★JRA歴代2位の高額配当

ガーネットSで3連単205万7180円 JRAはSMAPの中居正広を起用して「BIG TIME」キャンペーンを展開中だが、新春早々、デカイ馬券が飛び出した。ガーネットSは、3番人気(14)メイショウボーラーが1着、16番人気の(10)エンゲルグレーセ(単勝436.1倍)が2着で、3着に1番人気(8)サミーミラクル。3連単(14)(10)(8)は205万7180円(3360通り中1233番人気)。昨年11月20日の東京10Rで出た3連単285万7890円に次ぐJRA歴代2位の高額払い戻し。重賞では昨年のデイリー杯2歳S(101万6470円)を上回る新記録だ。ちなみに1、2着の入れ替わった3連単は272万5850円と驚くほどの低さ。なお大井では14年8月に3連単975万2820円が飛び出している。

◆ガーネットS(1月9日、中山11R、GIII、4歳上OP、ダ1200m)
1着 (14) メイショウボーラー
2着 (10) エンゲルグレーセ
3着 (8) サミーミラクル
単勝 14 380円
複勝 14 180円
10 7,620円
8 140円
枠連 5-7 13,240円
馬連 10-14 177,240円
ワイド 10-14 31,740円
8-14 360円
8-10 16,210円
馬単 14-10 218,710円
3連複 8-10-14 132,060円
3連単 14-10-8 2,057,180円
(レース結果はJRA発行のものと照合し確認して下さい)


著作権、リンク、個人情報について