【中山記念】ローエングリン一人旅の完封勝利
マイペースで逃げた1番人気ローエングリンがそのまま後続を抑え込み、念願の重賞初制覇。後藤浩輝騎手は2週連続重賞Vを達成した。タイム1分47秒6(良)。直線追い込んだバランスオブゲームが1馬身3/4差の2着。2番人気に支持された昨年の覇者トウカイポイントはレース中に故障を発生し、能力喪失と残念な結果となった。〔写真:仮サクの取れた馬場の内側を逃げ、念願のタイトルを獲得したローエングリン(左)。鞍上の後藤騎手は2週連続重賞制覇を飾った〕
◇
苦労した道程も、終わってみればいとも簡単な初重賞劇だった。マイペースで逃げたローエングリンの手応えはどこまでも衰えず後続の追撃を完封。2歳時からGI級と騒がれた未完の大器が7度目のG挑戦でついに勲章を手に入れた。
「ついてくる馬もいなかったし、この馬に向いたペース。後ろからきているのは分かっていたけど、脚色は鈍ってなかったし、まだいくらでも伸びる余力がありましたよ」
ゴールの瞬間、後藤騎手は左手で何度もガッツポーズを作った。「前走は馬のペースに任せすぎたのが最後の反応に響いた。岡部騎手が乗っていたときにはうまくハミをかけてタメを作っていた。今回はそれに近い乗り方をしたんです」。ゴール直前でボールドブライアンに差された、初騎乗だった東京新聞杯(2着)の反省が、クイーンC(チューニー)に続く2週連続重賞Vを生み出したのだ。
ガッツポーズにはもうひとつの意味がある。伊藤正調教師は恩師。厩舎には平成4年3月のデビュー時から7年5月まで所属していた。師匠の馬での重賞初Vに「これだけの馬に僕を起用するだけでも先生はかなり苦労したはず。絶対に結果を残さなくてはと思ってました。18、19歳のころに戻れた感じで胸がいっぱいでした」と感無量だ。後藤騎手は岡部騎手が復帰するまでの代役だが「初めての重賞を後藤で勝てたのがうれしい」と伊藤正調教師も喜びを隠せなかった。
平成6年サクラチトセオー(7年天皇賞・秋)、10年サイレンススズカ(同年宝塚記念)、14年トウカイポイント(同年マイルCS)など、中山記念での重賞初Vから頂点まで上り詰めた馬は多く、「今まで重賞を勝てなかったのが不思議」(伊藤正調教師)というローエンも十分な可能性を秘める。昨年は皐月賞、ダービーで連続除外など悲運がつきまとったが今年は違う。安田記念(6月8日、東京、GI、芝1600メートル)までノンストップで駆け抜けていけそうだ。
| ★ローエングリン |
父シングスピール、母カーリング、母の父ガルドロワイヤル、栗毛の牡4歳。
美浦・伊藤正徳厩舎所属。北海道・千歳市、社台ファームの生産馬で、馬主は(有)社台レースホース。
戦績14戦7勝。重賞は初勝利。総収得賞金は2億1805万6000円。
伊藤調教師はGII中山記念初V、後藤浩輝騎手は平成12年ダイワテキサスに次ぐ2勝目。 |
|
★バランスオブゲーム2着で笑顔
菊花賞5着以来のバランスオブゲームは、V馬に逃げ切られはしたものの、地力の高さを証明した。「体は24キロ増の478キロでも太くなかった。もう少し内の枠ならすんなりと(V馬を)マークできたと思う。道悪でノメる所もあったがいい内容だったと思うよ」と田中勝春騎手。宗像調教師も「久々を考えればいい内容。今後は状態と相談しながら2000メートル前後のレースを選んでいきたい」と笑顔だった。
★ダイワジアン粘って3着
休み明けをひと叩きして臨んだ9番人気ダイワジアンは好位の内でうまく流れに乗り、直線ではしぶとい二枚腰を見せて3着に粘り込む大健闘を見せた。「きょうのような力のいる重い芝が合っている。内の経済コースをうまく通ってこられたからね」と菊沢隆徳騎手は納得の表情だった。
◆中山記念(2日、中山11R、GII、4歳上OP、芝1800m)
| 1着 |
(2) |
ローエングリン |
| 2着 |
(9) |
バランスオブゲーム |
| 3着 |
(5) |
ダイワジアン |
| 単勝 |
(2) |
180円 |
| 複勝 |
(2) |
120円 |
| |
(9) |
270円 |
| |
(5) |
650円 |
| 枠連 |
2-7 |
340円 |
| 馬連 |
2-9 |
740円 |
| ワイド |
2-9 |
380円 |
| |
2-5 |
1,000円 |
| |
5-9 |
3,680円 |
| 馬単 |
2-9 |
1,030円 |
| 3連複 |
2-5-9 |
6,690円 |
(レース結果はJRA発行のものと照合し確認して下さい)
著作権、リンク、個人情報について
|