【シンザン記念】良血サイレントディール堂々V

サイレントディールがシンザン記念優勝 良血開花だ。武豊騎乗の1番人気サイレントディールが、朝日杯FSから一転して控える競馬から力強い決め脚を発揮して、重賞初Vを決めた。タイムは1分34秒8(良)。全姉が平成13年エリザベス女王杯馬トゥザヴィクトリーという良血馬が、朝日杯8着の雪辱を晴らすとともに、クラシックの有力候補へと躍り出た。また武豊騎手は、連覇とともに、シンザン記念単独最多勝利となる4勝目をマークした。〔写真右:女傑トゥザヴィクトリーの全弟サイレントディールが、直線で外から抜け出して重賞初V。2003クラシックへ大きく羽ばたいた。同下:相性のいいシンザン記念で、今年の初重賞ゲットにユタカも馬上でニッコリ

ユタカも今年初重賞Vにニッコリ 同じテツは踏まない。前走の朝日杯FSで逃げて失速し8着に敗れたサイレントディールが、その悔しさをバネに、危なげない競馬で快勝。能力の高さを改めてアピールした。

 好スタートも、ユタカがうまくなだめながら馬群の中へ。口を割り気性の激しさを見せるシーンはあったが、道中は中団のインでジッと我慢。直線で満を持して追い出されるとグングンと力強い伸びを見せた。2着マッキーマックスの猛追も余裕を持ってクビ差抑えて、重賞初Vを決めた。

 「能力は高いが、乗りにくい馬。一生懸命な性格なので、なだめていきたいと思っていた。前半は少しムキになっていたけど、後半はリラックスしてくれました。抜けるときの脚は抜群でしたよ。馬込みでガマンできたというのは収穫だったし、タニノギムレットに続いてほしいですね」

 ディールをスケールアップさせたユタカが、昨年のシンザン記念を勝ちダービーVまで突っ走ったギムレットの名を出した。そして「直線でフラフラしていたようにまだ前に進める余地はある」とさらなる“ステップアップ”も見込む。逃げ・先行から一転しての差し切り勝ちは、姉トゥザヴィクトリーの女王杯Vを思い起こさせる。それほどの素質を持った逸材だ。

 「前走で苦い経験をしたのが肥やしになったね。でもいろいろな面で成長途上だし、安心はしていられない。まだ能力だけで走っている。もっと筋肉がついて牡馬らしくなってもらわないと」。池江調教師は多くの課題を口にしたが、それも幾多のGIを制してきた名トレーナーが世界級の可能性を感じ取っているからこそ。

 トライアルを叩いての皐月賞(4月20日、中山、GI、芝2000メートル芝)だけでなく、ドバイ遠征(UAEダービー=3月29日、ナドアルシバ、GII、ダート2000メートル)も選択肢に上っている。「オーナーと相談してからだが視野は広げておかないと。希望がわいてきたわ」と池江調教師。シンザン記念が“世界制覇”に向けての第一歩になるかもしれない。

★サイレントディール★
父サンデーサイレンス、母フェアリードール、母の父ヌレイエフ、栗毛の牡3歳。
栗東・池江泰郎厩舎所属。北海道・早来町、ノーザンファームの生産馬で、馬主は金子真人氏。
戦績5戦3勝。重賞は初勝利。総収得賞金は5847万5000円。
池江調教師は昭和62年ヤマニンアーデンに次ぐ2度目のGIIIシンザン記念V。
武豊騎手は平成9年シーキングザパール、11年フサイチエアデール、14年タニノギムレットに次ぐ4勝目。

◆シンザン記念(12日、京都11R、GIII、3歳OP、芝1600m)
1着 (3) サイレントディール
2着 (4) マッキーマックス
3着 (12) エイシンブーン
単勝 (3) 270円
複勝 (3) 130円
  (4) 150円
  12 310円
枠連 2-2 670円
馬連 3-4 660円
ワイド 3-4 280円
  3-12 650円
  4-12 860円
馬単 3-4 1,210円
3連複 3-4-12 2,460円
(レース結果はJRA発行のものと照合し確認して下さい)


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