◆函館スプリントS(30日、函館11R、GIII、3歳上OP、芝1200)
サニングデールが古馬圧倒し重賞連勝

3歳馬初の王者になったサニングデール サニングデールが直線でシャープな切れ味を発揮して古馬を圧倒、3歳馬初のチャンプとなり、重賞連勝を達成した。福永祐一騎手(25)は初の函館参戦で初勝利を重賞で飾った。タイム1分10秒3(良)。2着は2年連続でタイキトレジャー、単勝1・2倍と断然の1番人気だったGI馬ショウナンカンプは4着と信頼を裏切った。〔写真:GI馬、古馬を切り捨て、3歳馬初の王者になったサニングデール。函館初参戦のユーイチは初勝利が重賞勝ち

 444キロ。メンバー中、最も小柄な若駒がGI馬を飲み込んでいく。内で伸び悩むショウナンカンプを横目に、外からサニングデールが突き抜ける。スプリンター界に新たな主役が誕生した瞬間だ。

 「力でねじ伏せてくれた感じだったね。1200メートルだし斤量差は生きないものだけど、それにしても強い勝ち方。いいスタートじゃなかったけど、この馬場を見ていたら後ろからじゃ届かないと思ったしね」

 この週が函館初参戦となったユーイチ。土曜は勝ち鞍がなく、この日もメーンまで未勝利だった。天才と称賛された父・洋一さんの現役時代の主戦場で挙げた初勝利が重賞。「きのうからずっと勝ってなかったし、息子がダメと言われたくなかった」と、会心の笑みを見せた。

 ファルコンS制覇から中2週。長距離輸送を経て古馬との初対決は、3歳馬にとって楽ではない。前走後の放牧予定を変更しての参戦に、「きついローテーションだったが、よく戻してくれたという感じ」。馴染みのスタッフへ感謝と労いの言葉が向けられた。

 「単なる逃げ馬にはしたくなかった。まだ6戦目だけど、自分の理想の形に近い競馬ができるようになっている。あとは本当の馬込みでプレッシャーを受けたときに跳ね返せる精神力がついてくれば…」。デビューから共に歩んできた“2人”の努力が、ようやく今、実を結び始めている。

 今後は北海道・苫小牧のノーザンファーム空港牧場に放牧へ。次は「休養してからどこに行くか決める」(瀬戸口調教師)が短距離界の新星に期待は募るばかりだ。

サニングデール 父ウォーニング、母カディザデー、母の父ダルシャーン、黒鹿毛の牡3歳。栗東・瀬戸口勉厩舎所属。北海道・静内のタイヘイ牧場の生産馬で、馬主は後藤繁樹氏。戦績は6戦4勝。重賞は平成14年GIIIファルコンSに次ぐ2勝目。総収得賞金1億1355万2000円。瀬戸口調教師、福永祐一騎手ともにGIII函館スプリントS初V。

★GI馬ショウナンカンプ4着に沈む

 鮮烈だった高松宮記念の駿足は、影を潜めていた。GI馬として堂々の出場となったショウナンカンプだったが、スタート直後に躓いたうえに、本来の行きっぷりがない。後続との差が開かないまま直線へ。勝ち馬に早々とかわされると、4着に沈んだ。「調子が良かったら4コーナーまで引っ張りっぱなしの馬なのに…。全然ハミを取っていかなかったし、3コーナーで手応えがなかった」と藤田騎手は首を傾げた。

 この後は予定通り、アイビスサマーダッシュ(8月18日、新潟、GIII、芝・直1000メートル)からスプリンターズS(9月29日、新潟、GI、芝1200メートル)というローテーションを歩む予定。「気持ちが乗ってなかったのかな。1回使えば変わってくる思うから」。大久保洋調教師は次走以降の巻き返しを誓った。

★タイキトレジャー、3年連続連対果たす

 7カ月半の休養明けだったタイキトレジャーは後方集団から直線でグイグイと伸びて昨年に続き2着。一昨年の優勝以来、3年連続連対を果たした。横山典騎手は「自分で体を作る馬で休養明けは大丈夫。毎年、ここで好成績を収めるのは大したものだ」とパートナーを称えた。次走は8月25日、札幌競馬場で行われる札幌日刊スポーツ杯(芝1200メートル)に出走予定だ。

 レースを終えて

◆四位洋文騎手(ダンツキャスト3着) 「サニングデールに先に行かれてしまったが、この馬もよく伸びている。力を出せた」
◆松永幹夫騎手(サダムブルースカイ5着) 「他の馬が下がってきたのと一緒に下がってしまった。手応えがあったので残念です」
◆小林徹弥騎手(エピグラフ6着) 「手応えのわりによく頑張った。馬込みは大丈夫」
◆本田優騎手(ナムラフロンティア7着) 「いい手ごたえだった4コーナーで他の馬に寄られる不利があった。芝は大丈夫」
◆上村洋行騎手(ゲイリーファントム8着) 「いい感じで行けたが、追ってから案外だった」
◆中館英二騎手(ユーワファルコン9着) 「余裕があったわりに踏ん張れなかった」
◆村山明騎手(ロッキーアピール10着) 「スタートのタイミングが合わなかった。現状ではこの距離は忙しい」
◆菊沢隆徳騎手(スパンキージャック11着) 「休養明けで短距離重賞への出走は厳しい」

◆函館11R 函館スプリントステークス(GIII)
1着 12 サニングデール
2着 4 タイキトレジャー
3着 10 ダンツキャスト
単勝 (12) 910円
複勝 (12) 240円
  (4) 220円
  (10) 500円
枠連 4-8 2,430円
馬連 4-12 2,640円
ワイド 4-12 620円
  10-12 1,860円
  4-10 1,630円
(レース結果はJRA発行のものと照合し確認して下さい)


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