履くだけ・着るだけ 脱メタボ

4月から始まったメタボ健診(特定保健診査・特定保健指導)。これを機に、メタボからの脱却を目指してウオーキングを始めようという人も多いだろう。とはいえ、間違った歩き方では健康を害するおそれもある。そんな大人世代の“強い味方”といえるのが、履くだけ、着るだけで正しいウオーキング姿勢が身に付き、筋肉が鍛えられる靴やインナーウエア。初夏の風がさわやかなこれからの季節。身近なアイテムを使って、メタボ対策で差をつけよう。
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オフィスワークで前屈みの姿勢が続き、歩き方そのものに問題の多い大人世代。メタボ解消には、別表のようなウオーキングが理想だが、簡単にできる人は多くない。
そんな人たちが、履くだけで自然と正しい姿勢で歩けるようになると注目なのが靴底などに工夫をこらした健康靴だ。
日本橋高島屋(東京都中央区)に3月1日にオープンした健康靴ショップ「MBT(マサイ・ベアフット・テクノロジー)」は、裸足で一日何十キロも歩くアフリカのマサイ族の足を研究して開発。1足2万9400円〜3万5700円ながら、ビジネスシューズモデルもあり、50代の男性を中心に、1カ月に約200足が出る人気だ。
秘密は、カヌーの底のような形をした靴底と、その中に組み込まれた楕円(だえん)形の「マサイ・センサー」。これによって、柔らかくデコボコした自然の大地の上を裸足で歩く感覚を再現。同店の新井晴江トレーナーは、「靴底が不安定なので、自然と腹筋を使い、耳、肩、腰、足首が直線になるように垂直に立つことになる。地面を踏みつけて歩くつもりで体重をしっかりかけるだけで、歩くときもウオーキングの基本の、かかとから着地する重心移動ができる。長時間歩いても疲れないし、腹筋のほか背筋、太ももの裏側やふくらはぎ、お尻の筋肉も鍛えられます」という。

初めて履くとふらふらするが、歩き方の基本は購入前に新井トレーナーらが指導。マスターして初めて購入するというシステムだから安心だ。
一方、通信販売で人気なのが、アスティコ(岡山市)の「ロシオ」(1万3440円)と、メディアワークス・ブルーム(東京都港区)の「30UP DIET マッスルトレーナー」(1万4800円〜)。
年間3万足以上を販売する「ロシオ」は、かかとの下の靴底を15度カット。足の中央に重心がかかるため、常に安定した歩行が可能で、「自然と背筋が伸び、歩くだけで下肢の筋肉を効率よく使うことができる。腰痛やひざ関節痛が改善されたという医学的なデータもある」(アスティコ営業部・和氣健治部長)。
プロボクシング元世界王者の竹原慎二さんと共同開発したという「マッスルトレーナー」は、靴底に鉛の粒を入れ、靴の重さが一方の足だけで約1・4キロと通常の4倍あり、「靴が重いので背筋が伸び、筋肉が鍛えられる。通常の靴と比べ、消費カロリーも25%アップする」と同社は話す。日常生活を理想的なウオーキングに変えるこうした健康靴。手早く効果をあげたい、というアナタも、チャレンジしてみては?
【おなかが引き締まるインナウエア「クロスウォーカー」】
日常生活の中で歩く時間を、おなかを引き締めるエクササイズにつなげるもうひとつの“秘密兵器”がインナーウエア。ワコール(京都市南区)が3月から全国のデパートで発売した「クロスウォーカー」(4935円、5250円)は、発売から3週間で約1万枚を突破。量販品を含め年間20万枚が目標と鼻息が荒い。ワコールホールディングスIR・広報室の西谷正さんは、「太ももの前の部分が独自のクロス構造になっており、歩くたびに太ももの筋肉を適度に刺激。歩幅が広がり、無意識に足をしっかりと上げて歩くようになる。普通に歩いていても、エクササイズウオーキングに近い歩き方になります」。同社が長期着用の結果を検証したところ、3カ月間で約7割の人の体重が減少。約9割で体脂肪率が減少し、約8割で腹囲の減少が見られたという。
【姿勢がよくなるインナーウエア】
骨に近い体の深部の位置にある筋肉、インナーマッスル。アシックス(神戸市中央区)から発売されている「メンズ肩バランスアップ 半袖シャツ」(9345円)、「メンズ大腰筋強化ニータイツ」(9765円)は、この基礎代謝量を左右するインナーマッスルの強化に役立つという。同社広報チームによると、「半袖シャツは、着るだけで肩甲骨を正しい位置に補正し、肩周辺の筋肉バランスを整えます」。一方、ひざ丈のニータイツは、腰の奥の方にある大腰筋が活動する部分にH字型の高弾性生地を使用。脊柱を支える働きがあるこの筋肉を鍛えることで、「姿勢もよくなり、歩き方も変わる。スポーツ時はもちろん、日常生活にインナーウエアとして利用するのもおすすめ」(同)。
| ◆正しい歩き方のポイント◆ |
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| ★正しい姿勢で立つ=頭頂部をひもで引き上げられるような感覚で、背筋を伸ばし、肩をやや後ろに引き、軽く胸をはる。肩が上がっていないか、力が入っていないかチェック。おなかを意識して引き締め、下腹部を下から持ちあげるように横隔膜を上げる |
| ★重心は後ろにかける=正しい重心の位置は、外くるぶしのやや前。前のめりの歩き方を防ぐには、背筋を伸ばし、耳、肩、腰、足首が直線になった状態を意識すること。体の真下に重心を置くには、自分で思った位置より、重心を後ろの方にもっていく感覚で |
| ★歩幅はやや広めがベスト=ちょこちょこと歩いたり、歩幅を大きくとりすぎるのはNG。運動効率を上げ、メタボ解消に役立てるには、普段より少し歩幅が広いと感じる程度が最適 |
| ★目線はまっすぐ、頭を上下させない=前方を見て、肩のラインが前後しないように腰から動かす。ひざは軽く伸ばすこと |
| ★かかとから着地して移動=かかとから着地し、そのかかとの上にきちんと腰をのせ、重心を前に移動。ひざを伸ばし、足先を引き上げれば自然にかかとから着地できる。重心を移動させる際は、靴の中で足指を広げるように意識しながら、親指の付け根に向けて体重を移動させること。ただし、足首が内側に倒れたり、小指側に重心がかからないよう注意 |
| ★上体を前に押し出すよう歩き、つま先で無理に蹴りださない=お尻と太ももの内側や裏側の筋肉を意識。着地から足が離れるまでの間、ひざを伸ばすように心がければ、自然に足首を使った動きになる |
| ★手は後ろに引っ張るように振る=日常生活の中で歩くときは、エクササイズウオーキングのように手を大きく振るのは難しい。ひじを軽く曲げ、後ろにひっぱるよう手を振ると、運動効率も上がり、正しい歩き方になる |

