グルメ・情報

2008年03月28日 紙面より

花盛りの山梨へ! 30万本咲き乱れる“桃源郷”を満喫

桃の花が咲き乱れる笛吹市。遠くに南アルプスをのぞむ絶景はまさに“桃源郷”だ

桃の花が咲き乱れる笛吹市。遠くに南アルプスをのぞむ絶景はまさに“桃源郷”だ

桜も開花、いよいよ春の到来だ。春といえば花。桜、桃、ツツジ、すずらん、芝桜などが、春の訪れとともに次々に咲き始めるのが山梨県だ。さながら「花の里」に変貌する。これからの山梨県は日本三大桜の1つ「山高神代桜」や幅20メートルにも枝を伸ばす「神田の大イトザクラ」、約30万本の桃の花が咲く笛吹市の“桃源郷”など、花尽くしの旅が楽しめる。さらにウイスキー工場やワイナリー、温泉など見どころも多く、東京からも近い。週末にぶらりと出かけてみるのも楽しい。

春の訪れを象徴する桜の花。山梨県では桜に続いて次々とさまざまな花が満開の時期を迎え、花に彩られた春となる。

「桜は4月上旬に満開、第2週ごろには桃の花、下旬にはレンゲツツジが咲き始め、5月下旬には、芦川町すずらんの里(笛吹市)で日本随一といわれる日本すずらんの群生が見られます」と、山梨県観光振興課の今泉俊彦さんは話す。

たとえば桜。北杜市の実相寺境内にある「山高神代桜」は岐阜県本巣市の「淡墨桜」、福島県三春町の「滝桜」と並ぶ日本三大桜の1つで、推定樹齢2000年。「大正11年に指定された日本の天然記念物第1号」(同)で、4月5日ごろが見ごろだ。続いて16日ごろに見ごろを迎えるのが「神田(しんでん)の大イトザクラ」(同市)。約20メートルの枝張りが見事で、中央本線の長坂駅から小淵沢駅に向かう車窓からも眺められる。

一方、山梨県ならではの桃源郷を満喫するなら、「4月5〜7日・12〜14日に運行する期間限定の臨時巡回バス『桃の花バス』(JR石和温泉駅発着、500円)を利用して笛吹市内にある花まつり会場をめぐるといいですよ」と今泉さん。

笛吹市は桃の生産量日本一。「約30万本の桃の花が咲き乱れ、高台から見る景色は、ピンク色のじゅうたんを敷き詰めたようで、本当に素晴らしい」と同市観光連盟の田口麻子さんは話す。

おすすめの観賞スポットは「釈迦堂遺跡博物館」周辺で、「バスを降りて、桃畑の中の坂道を15分ほど上ると博物館に。眼下に広がる桃源郷は見ものです」(同)。

この“花の里”となる山梨県では、4月1日から6月30日まで、「山梨デスティネーションキャンペーン」を実施する。

花を楽しんでもらおうと「桃の花バス」、北杜市の桜の名所をめぐる「桜の花バス」、富士河口湖町の芝桜が楽しめる「富士五湖 花めぐり観光バス」など、さまざまな周遊バスも走る()。毎週訪れても、いずれかの花が満開を迎えている山梨県。春から初夏の週末は、山梨県に花を愛でに出かけては?

★ウイスキー蒸留所で試飲を楽しむ

甲斐駒ケ岳山麓(さんろく)の森の中にある「サントリー白州蒸溜所」(北杜市)は、年間22万人が訪れる人気のシングルモルトの里。東京ドーム約64個分もの25万坪の敷地の中に、赤松林が広がり、鳥のさえずりも聞こえてくる野鳥の楽園でもある。

蒸留所内では、ウイスキーの製造工程が見学できる無料のガイドツアー(約1時間5分)や、ウイスキーや南アルプスの天然水の試飲もできる=写真上

一之瀬幸夫マネジャーは、「ウイスキーのうんちくに加え、水割りのおいしい作り方なども紹介。ウイスキーの味わい、香りの素晴らしさを再認識したという声も多いですね」。天然水工場ガイドツアーに加え、週末には、ウイスキーと天然水の両方の製造工程を短縮版で案内するガイドツアーも行っている。

★山梨といえば甲州ワイン

ワイナリー見学なら、甲州市勝沼町をぜひ訪れたい=同下。おすすめは、JR勝沼ぶどう郷駅から桜並木や桃の花を楽しみながら歩いて約15分、高台にある「勝沼ぶどうの丘」だ。同館の雨宮理さんによると、「甲州市内にある26社のワイナリーのワイン約170種の試飲ができます(1100円)。すべてのワイナリーが工場見学を行っているので、ここで試飲して、好みのワイナリーを選んでめぐるといいですよ」。また、勝沼ぶどう郷駅のすぐ横には、明治36年に開通し、平成9年まで実際に鉄道として使用されていたレンガ積みの「大日影トンネル遊歩道」(全長約1.4キロ)もある。トンネルを抜けると、全国でも珍しいトンネルを利用した「勝沼トンネルワインカーヴ」があり、ここでワインの試飲も楽しめる。

富士の国やまなし館提供

富士の国やまなし館提供

★「信玄公祭り」でタイムスリップ

4月4日から6日に行われる「信玄公祭り」は、昨年は10万人の観光客でにぎわった人気の祭りだ。4月5日の「甲州軍団出陣」では、約1600人の軍勢が甲府駅前に集結。同県観光物産連盟の有泉学さんは、「日本最大級の戦国絵巻。かがり火のもと、信玄公をとりまく勇猛果敢な武田二十四将とともに執り行う出陣の儀式は見ものです」。夕暮れの中で見る武者行列は、映画の中に紛れ込んだような雰囲気だ。また、4月13日に笛吹市で開催される「川中島合戦戦国絵巻」は、総勢900人が鎧を身にまとい、笛吹川河川敷で、武田信玄と上杉謙信の戦いを再現。同市観光連盟の田口麻子さんは、「パレードでは、山形県米沢市の『鉄砲隊』が火縄銃も実演します」。

◆山梨県の観光に便利な周遊バス◆
 ★桜の花バス/JR中央本線・石和温泉駅〜甲府駅〜湯村温泉郷〜山高神代桜〜台ヶ原宿〜神田の大イトザクラ(サントリー白州蒸溜所)〜湯村温泉郷〜甲府駅〜石和温泉駅/4月4〜6日、11〜13日、18〜20日/5900円(昼食、茶菓子付き)=石和温泉駅を朝9時出発。甲府駅や湯村温泉郷からも乗車可。台ヶ原宿では本陣だった造り酒屋「七賢」を見学、地元の食材を使った料理を楽しむ
 ★富士五湖 花めぐり観光バス/富士急行・河口湖駅〜富士五湖地域の花の名所/4月26日〜7月13日の土・日・祝日/3400円(施設入場料などを含む)=河口湖駅10時35分発、15時10分着。富士芝桜まつりや河口湖ハーブフェスティバルなど花にまつわるイベントと、富士五湖地域の花名所をめぐる。「桜色に染まる富士山麓コース」「冨嶽百景と芝桜満喫コース」などのコースを設定
 ★甲斐路めぐりバス 風林火山号/JR中央本線・甲府駅〜かいてらす〜同・石和温泉駅〜恵林寺〜同・塩山駅〜湯村温泉〜武田神社〜甲府駅/4月1日〜6月30日の金・土・日・祝日と4月29日〜5月6日の毎日/1日乗り降り放題500円=武田信玄の菩提寺の恵林寺や菅田天神社、武田神社など、武田家ゆかりの重要史跡をめぐる。恵林寺での観光ガイドサービスや各施設の入館割引も
 ★河口湖周遊レトロバス/富士急行・河口湖駅〜河口湖畔、大池公園、大石公園など/通年/2日間乗り降り放題1300円=河口湖・西湖と周辺をめぐる。約30分おきの河口湖周遊線と、約1時間おきの西湖・青木ケ原周遊線の2ルート。バスの到着に合わせ「青木ケ原樹海ネイチャーガイドツアー」(1時間500円)も催行
 ★ふじっ湖号/富士急行・富士吉田駅〜忍野八海〜山中湖/通年/2日間乗り降り放題1300円=山中湖は右回りと左回りに周回。昭和30年代の路面バスをイメージしたレトロな外観も人気
 ★八ヶ岳高原リゾートバス/JR中央本線・小淵沢駅〜スパティオ小淵沢〜三分一湧水〜平山郁夫シルクロード美術館〜風林火山館/4〜11月の土・日・祝日、4月26日〜5月6日と7月19日〜9月30日の毎日/1日乗り降り放題600円=八ヶ岳の人気観光スポット。JR小海線・甲斐小泉駅や清泉寮を経由する清里線も運行開始
 ★石和〜河口湖温泉地連結バス/JR中央本線・石和温泉駅〜石和温泉街〜御坂桃源郷公園〜富士急行・河口湖駅〜富士急ハイランド〜富士急行・富士吉田駅/4月1日〜6月30日の土・日・祝日/石和温泉駅〜河口湖駅が片道1230円=「山梨デスティネーションキャンペーン」期間中に運行され、2大観光温泉地の移動に便利。石和温泉〜河口湖駅間の片道と、芝桜見学に便利なシャトルバスでの往復がセットになった「芝桜ライナーセット」(2800円)も用意