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2008年03月22日 紙面より

男を磨くスキンケア 加齢で肌が乾燥…40、50代こそ!

働き盛りの大人世代で、男性用スキンケア商品を愛用する人が増加している。若者を中心に抵抗感がなくなり、手頃な価格でさまざまな商品が登場したのが理由だが、男性の肌は実は女性よりも皮脂が多く、しかも、毎日のひげそりが、肌表面を傷つける。これからは、紫外線によるダメージも加わり、肌をとりまく環境は悪化する一方だ。洗顔だけで十分と思っているあなた。男の顔は「名刺」代わり。今こそツヤツヤピカピカの肌を手に入れて、周囲に差をつけよう。

男性用ファッションの品ぞろえでは定評のある伊勢丹新宿店メンズ館1階のメンズコスメ売り場。壁際にずらりと並ぶのは、20ブランドにも及ぶ男性用スキンケア商品だ。

同店MD統括部紳士第一営業部の桑原麻友子さんによると、「平成15年のオープン以来、売り上げは、毎年、前年比10%以上伸びています」。購買層は、30〜40代が中心だが、50代の男性も増加。1回の平均購入価格は約1万円という。

背景にあるのは、若者を中心に、男性のスキンケア商品が増加したことと、大人の男性向けファッション誌などの影響で、その必要性が認識されてきたこと。桑原さんは、「男性が肌を手入れすることに抵抗がなくなりつつある」という。

実は、働き盛り世代に多い、「男性の肌は女性より強い」というのは、まったくの思い込み。「男性こそ日々のお肌の手入れが必要」と力説するのが、クラランス(東京都港区)マーケティング部の太田京子さんだ。

男性は女性より0・5ミリ皮膚が厚いといわれるが、20代後半になると、男性ホルモンの影響で、肌を老化させる元凶になる皮脂分泌が女性の2倍になる。にもかかわらず、角質内の水分量は約半分と少なく、乾燥しやすい。「栄養を与えないと肌表面のバリア機能が衰え、さらに肌が乾燥し、老化がすすむ悪循環になる」と太田さん。特に加齢で肌が乾燥し、再生能力が低下する40、50代こそ、スキンケアが必須という。

しかも毎日のひげそりが、肌の傷みに拍車をかける。資生堂(東京都中央区)広報部の小林重郷さんは、「ひげそりは、肌の表面を守っている角質や皮脂膜まで削り落とし、毎日肌にダメージを与えている。ひげそり後に肌がザラザラしたり、白く粉を吹くなら、要注意。肌表面の角質層が傷んでいる証拠」。これに、仕事上のストレスや紫外線も肌に悪影響を与えるから大変だ。

手入れの基本は洗顔料を使った洗顔。単にせっけんで洗うのは、「きちんと汚れが落ちているか疑問」と小林さん。正しい洗顔法は別項の通りだが、その後に、化粧水や乳液で肌に十分な水分と栄養を与えると、「今まで、何もやっていなかった人ほど、短期間で肌に違いがでたと実感できる」(太田さん)。何を使えばいいかわからない、という人は売場を訪ねるのがベスト。手頃な値段から様々な商品が出ており()、肌の状態にあわせてアドバイスしてくれる。

 手入れされた肌は、若々しさの象徴。あなたも、大人のスキンケアにトライしてみては?

【正しい洗顔法】

準備するのは洗顔料。チューブのものなら1センチ前後が適量だ。まず手をせっけんで洗って準備し、水で顔を予備洗い。続いて洗顔料を手のひらに取り、「ぬるま湯を少しずつ加えながらふんわりと泡立てる」と資生堂広報部の小林さん。この泡を顔に塗り、額やほおは中央から左右にらせんを描くように指で泡を滑らせる。「洗顔の基本は、泡に汚れを吸着させること。ゴシゴシ洗う必要はありません。強くこすると、肌表面の角質を傷つけてしまう」と小林さん。鼻の横やあごの下のくぼみをていねいに洗い、額の髪の生え際や、あごの下にも泡が残らないよう、しっかり洗い流す。最後に、清潔なタオルで押さえるように水分をふく。このときもゴシゴシこするのは禁物。「最低でも1日2回、朝と夜に洗顔料で洗ってください。洗顔をしっかりするだけで、肌の調子は変わります」と小林さん。

40、50代に愛用者が増えている男性用スキンケア商品=伊勢丹新宿店

40、50代に愛用者が増えている男性用スキンケア商品。あなたも相談に行って「男」を磨こう=伊勢丹新宿店

【これから必要なスキンケア商品】

伊勢丹新宿店のメンズコスメ売り場で「アラミス ラボ シリーズ」を担当する山城愛子さんによると、「3月末から4月は肌が荒れやすい時期。朝夕と昼の気温差と、風が運んでくるホコリやゴミの影響で肌がザラザラし、ひげそりによるトラブルも起こしやい」。基本は洗顔と保湿で、洗顔料と化粧水や乳液など保湿効果があるものが必要だ。肌のテカリが気になるなら、「男性用のあぶらとり紙もあるので、日中はこれを利用するとよい」(小林さん)。また、4月になると、紫外線量がぐんと増えるので日焼け止めも重要。皮脂が多い肌が紫外線を浴びると過酸化脂質が発生し、老化を進行させてしまう。「5〜6月の紫外線量は真夏並みになる。今の時期から日焼け止めを使うのがおすすめ」と小林さん。

【自分の肌タイプを知ろう!】

★オイリースキン=皮脂の分泌が過剰で、テカリやベタつきがある。殺菌・消毒効果のある洗顔料を使いこまめに洗顔。

★ドライスキン=加齢や紫外線、エアコン、外気などで水分と脂分が不足し、肌の色がくすみがちで疲れてみえる。小じわもできやすく、老け顔。洗顔後の化粧水の使用は必須で、たっぷり水分を補ったら、乳液やクリームで水分の蒸発を防ぐ

★コンビネーションスキン=額から鼻筋にかけてのTゾーンの皮脂分泌が過剰で、目元やほおから下は乾燥している。働き盛り世代に多く、洗顔後に額などにすぐテカリがでるなら可能性大。洗顔後は顔全体を化粧水で整え、乾燥が気になる部分に乳液やクリームを重ねづけする

◆こんなにある男性用スキンケア商品◆
★「SHISEIDO MEN(シセイドウ メン)」/資生堂=男性特有の肌荒れや肌表面のバリア機能の改善に有効な複合保湿成分「DDC」を配合。長時間のテカリやベタつきを抑える美容液や、肌につやと明るさを保つクリームまで14種類。2100円〜7350円
★「クラランス メン」/クラランス=ズブロッカ草とも呼ばれるバイソングラス、ショウガに似たガランガ、インド原産のパースレインの3つの保湿にかかわる植物成分を配合。肌の健康を保ち、キメを整え、しなやかにする。肌を引きしめて肌表面をなめらかにする乳液や目元専用の美容液など11種類。2940円〜8400円
★「アラミス ラボ シリーズ」/アラミス=皮膚科医、科学者らが男性の肌の特質を研究して開発。「クリーン」「シェープ」「トリート(肌のトリートメント)」などに色分けされており、スピーディーに選べる。忙しい男性のために開発された多機能洗顔料など24種類。2100円〜7350円
★「クリニークフォーメン」/クリニーク ラボラトリーズ=1日2回、(1)ソープで洗顔(2)ローションで古い角質を取る(3)乳液で保湿の3ステップ(約3分)ですむシンプルさが特徴。過剰な皮脂をコントロールし水分を補給する保湿液など21種類。2100円〜5040円
★「ビオテルム オム」/日本ロレアル=フランスのスパに含まれる豊富なミネラル成分が肌の新陳代謝を高め、免疫力を回復させることから、独自の濃縮スパ成分を配合。肌のハリを取り戻すオリーブ葉のエキス入り乳液など18種類。3360円〜7350円
★無印良品 男性用スキンケアシリーズ/良品計画=角質をケアするキウイエキス、肌を引きしめるハマメリスエキスなど、植物や果実の天然成分を配合。化粧水などには、すべて岩手県釜石市の鉱山からわきでる水を使用。レギュラーサイズは、「オイリー肌用」と「デリケート肌用」の2タイプ14種類。600円〜800円
★「DHC for MEN 超実感型」/DHC=最先端の皮膚理論に基づき開発。火山灰シラスを配合したコンニャク由来のスクラブ入り洗顔料や、肌表面にたまった古い角質をすっきり除去するふりとりパッドなど9種類。300円〜900円
※アイテム数は、シリーズ内のスキンケア商品のみ