「3つのコン」が原因…ドライアイ予防で涙の復活を

| ドライアイ自己診断チェック表 | |
|---|---|
| (1)目が疲れやすい | |
| (2)白っぽい目やにが出る | |
| (3)目がショボショボ、ゴロゴロする | |
| (4)目が重たいと感じることが多い | |
| (5)目が乾いた感じがする | |
| (6)何となく目に不快感がある | |
| (7)ものがかすんで見える | |
| (8)目がかゆい | |
| (9)光をまぶしく感じやすい | |
| (10)わけもなく涙が出ることがある | |
| (11)目が痛む | |
| (12)目が赤くなりやすい | |
| ※チェックがひとつでもあればドライアイの可能性あり。多ければ多いほど可能性は高くなる。また、目を開けてからまばたきを10秒以上がまんできなければ、ドライアイの可能性がかなり高い。(坪田一男・慶應義塾大学医学部眼科教授指導) | |
空気の乾燥する季節。目が疲れやすい、何となく目に不快感を感じる、目が乾くといった経験をしたことはないだろうか。こうした症状は、実は、涙(涙液)の不足で目の表面が傷つくドライアイによることが多い。パソコンやコンタクトレンズの使用など目を酷使する環境で急速に増加している現代特有の病気。しかし、病気としての認識が低いため、放置されるケースが多く、視力低下を招くこともある。日常の仕事の上でも大敵となるドライアイ。適切な治療と、予防対策が肝心だ。
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ドライアイとは、涙液の量的不足または質的異常によって、不快感や視機能に変化が生じる疾患群の総称。人間の目は、涙が表面をうっすら覆うことで角膜(黒目部分)や結膜(白目部分)を空気中のほこりや汚れから守っているが、その涙の量が減ったり質が変わったりして、目の表面に傷がつくことが原因だ。
京都府立医科大学眼科学教室助教授の横井則彦さんは、「ドライアイは目を酷使する状況の多い現代社会で急増している現代病のひとつ。推定患者数も1600万から2200万人とも言われています。タイプとして、パソコンなどとの接触時間の増加による生活習慣型と中・高齢者の女性に多い涙の分泌不足型の2つに分かれます。最近では生活習慣型が激増しています」という。
特に冬の寒く、晴れた風の強い日は要注意で、目の乾燥感を訴える人が多い。乾燥を助長させ、ドライアイを誘発する要因となっているのが、パソコン・エアコン・コンタクトレンズの【3つのコン】だ。
「まず、エアコンの普及により、住環境が変化し室内の乾燥がいっそう進んだこと。さらにパソコンのモニター画面を注視する機会が増え、まばたきの回数が減り、乾燥を助長する。また、コンタクトレンズを装用していると、涙の層に変化が起こり局所的なドライアイになることもあります」(同助教授)
現代人にとって、エアコンやパソコンなしの生活は考えられない。それだけに日常のドライアイ対策は現代人にとって必須だ。
同助教授が指導する予防法は、
(1)エアコンの風が目に直接当たらないようにする
(2)パソコンの画面は目より下にする
(3)パソコン作業を1時間したら、できれば15分くらい目を休める。作業中は意識的にまばたきをする
(4)目が疲れたら温める
(5)乾燥した部屋には加湿器やぬれタオルを置く工夫をする
(6)目薬を効果的に使う
(7)ストレスと上手に付き合うように心がける
−の7点。
「気温が下がり、さらに乾燥するこの時期は、特にこの点をこころがけてほしい」という。
問題なのは、現実にドライアイにかかっているのに、放置しているケース。特に症状が軽いと、忙しさもあって、ついそのままにしてしまうが、放置していると、眼の上皮の障害が進み、視力低下につながる恐れもある。
もし目に乾燥感が伴うようであれば、早めに専門外来を受診することが肝心。同助教授は、「ドライアイの原因と治療方法はさまざま。目薬だけでもどのようなタイプを1日何回投与するかなど個別の対応が重要になる」という。
【ドライアイ向きのコンタクトレンズ】
ドライアイ増加の原因のひとつにも挙げられるコンタクトレンズだが、最近は技術が進み、目の乾燥感が強い人向けのソフトコンタクトも開発されている。たとえば、コンタクトレンズメーカーのチバビジョンが開発した「O2オプティクス」は、素材に「シリコーンハイドロゲル」を日本で初めて採用。従来の使い捨てソフトコンタクトレンズの約6倍の酸素透過率を実現し充血などの原因となる酸素不足を防いでいる。
横井助教授は、「目の乾燥感が気になる人は、(1)含水率が低い(2)酸素透過性が高い(3)材質は汚れのつきにくい非イオン性−の3点をポイントに選ぶとよい。大事なことは必ず眼科医による検査を受けること。間違ったコンタクトレンズを選ぶと、ドライアイの症状が強くなります」。
【メークが原因によるドライアイ】
ドライアイの原因はさまざまだが、メークによって生じるものもある。上下まぶたのまつ毛の生え際には、マイボーム腺と呼ばれるポツポツと丸い小さな穴があり、ここから出る透明な油が目の表面をカバーして、涙の蒸発を防いでいるが、ここに化粧品の油分や汚れがたまると、油の分泌が阻害されて、目の表面に均等に油層ができず、ドライアイの症状を引き起こすことがある。
横井助教授は、ドライアイ症状の場合のメークで注意する点として、「まつ毛の根元やその内側に強い力でアイラインを入れたり、ゴシゴシこすったり、過剰なクレンジングは症状を悪化させる可能性があるので注意すること」という。

