この冬は進化したウォームビズでキメよう

タートルネックセーターとシャツの重ね着のように見える「ネックウォーマー」(京王百貨店)
暖かい服装で職場の暖房温度を低く抑えようという省エネ対策「ウォームビズ」。今冬はベスト、セーターなどの定番から、ネックウォーマーやレッグウォーマー、衣服内温度を調節してくれる機能性肌着、さらに「ウォームビズ」の家庭版「うちエコ!」のためのグッズまで、品ぞろえは昨年以上に充実している。師走に入り、冬の冷え込みもいよいよ本格化。「クールビズ」でおしゃれに目覚めた大人世代を狙って、「ウォームビズ」商戦は、熱く盛り上がっている。
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東京・日本橋高島屋がお薦めする今年の「ウォームビズ」アイテムはベスト。Vネック、ジップアップ、ボタン使いなど、デザインも豊富だ。
本紙連載コラム「大人のおしゃれ術」のおしゃれの指南役、「ファッションマエストロイワダテ」こと同店販売第3部の岩立文雄部長によると、「中でも、スーツをスリーピース風に着こなす、替えベスト『オッドベスト』が今年のトレンド」。スーツとは異なる素材を選ぶのがポイントで、紺のウールのスーツにツイードのベストなどの組み合わせもOK。同部長は、「『寒いから着る』のではなく、おしゃれ感をどう出すかが大切」とアドバイスする。

スーツとは別素材の「オッドベスト」。暖かいうえに、クラシックなおしゃれ感も演出できる(日本橋高島屋)
一方、京王百貨店新宿店では、首と胸元を温める「ネックウォーマー」(10色・各5040円)が売り切れ続出するほど大人気。タートルネックセーターの首から肩の部分だけのようなデザインで、Yシャツの中につければ下にタートルネックセーターを着ているように見える。同店によると、「メーカーでも欠品しており、増産をかけている状態です。首を温めると体全体が温まる。セーターを下に着るのと違い、動きのじゃまにならない。着脱が簡単なので、大事な会議のときなど、スーツ姿にすぐに変身できて便利ですよ」。
ほかにも、今年の注目アイテムとしては、「職場でつけていても違和感がないミニマフラー」(東武百貨店池袋店)、衣服内の温度調節機能がある機能性肌着(別項)、レッグウォーマー、塗るだけで肌が温まる温感クリームなど。
昨年、約1510億円の経済効果があったという「ウォームビズ」。第一生命経済研究所経済調査部の永濱利廣さんは、「今年は、昨年より23億円多い1533億円の経済効果が期待できる」とみる。その背景にあるのが、「ウォームビズ」新規導入企業の増加と「ウォームビズ」関連商品の品ぞろえの豊富さだ。
また、昨年は気恥ずかしさから「ウォームビズ」に抵抗があった人も、「認知度が高まったことで今年は挑戦しやすくなった。去年より冒険しようという人もでてくると思います」と京王百貨店。さらに、永濱さんは「『クールビズ』の導入以来、オジサンたちがおしゃれになった。奥さんまかせだった衣料品も自分で選ぶようになり、購入単価が上がったのも大きい」と分析する。
熱気渦巻く「ウォームビズ」商戦。今冬は、センスの見せ所ですぞ!

★一歩進んだ機能性肌着が登場!
「ウォームビズ」2年目の今年、肌着も進化している。高島屋広報・IR室の三尾まゆみさんによると、「昨年は暖かさを追及した発熱素材使用が中心でしたが、今年は暖かいうえに、こもった熱気を排出してムレを防ぐなどの機能性肌着が注目です」。
京王百貨店では、「薄手なのに、一度使えば手放せないほど暖かく快適な機能性肌着は、今年は種類が増え、使う場面や状況に応じて選べるようになりました」=写真。
例えば、アングル・ミユキ(大阪市中央区)の「N−One 『WARM CONDITION』」(3150円〜)は、汗を吸収して繊維自体が発熱しながら、過度の湿気を放出して体感温度を調節する放湿放熱機能を備えた肌着。グンゼ(大阪市北区)の「WARM BREATH」(1890円〜)は、汗や湿気によって繊維が伸び縮みして通気性をコントロール、衣服内の環境を快適に保つ“繊維が呼吸する肌着”だ。

★家庭版「ウォームビズ」
エアコンの暖房を1日1時間短くすると、ひと冬の二酸化炭素排出量が15・4キロ削減できるとか。「うちエコ!」は、環境省が打ち出した家庭版の「ウォームビズ」だ。
3日、日本橋三越本店のギフトセンターに、「うちエコ!」サンタが登場=写真。「家(うち)の中からできる温暖化対策」を呼びかけた。同店では「24日までの土・日曜に行うイベント『サンタをさがせ!』では、『うちエコ!』マークを集めるスタンプラリーを実施。新年の初売りでは3種類の『うちエコ!』福袋も用意します」という。
また、ダイエー(東京都江東区)では、来年3月31日まで、全国204店舗で、「体があったまる『うちエコ!』」を展開。同社広報部は、「辻学園辻クッキング監修の『体があったまるメニュー』を売場POPとレシピカードで紹介。ほかにも、防寒ソックスやルームウエア、厚手のカーテンなどを『うちエコ!』アイテムとして提案しています」と話している。
| 「ウォームビズ」でキメるためのアイテムと選び方 |
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| ★ジャケット=グレー系や茶系のツイードやフラノ素材のブレザーを選ぶ。柄は千鳥格子など、懐かしい柄が今年流。2つボタンのジャケットが復活しているが、以前よりもボタンの位置が高いのが今年らしい。裏地に蓄熱素材を使用したものも登場している |
| ★セーター=薄手で、ファスナーやボタンつきのハイネックタイプの前開きセーター。上品な紫やオレンジ色を選ぶと顔が明るく見える |
| ★ベスト=スーツをスリーピース風に演出するツイードなどの「オッドベスト」(替えベスト)が注目。ニットベストは、薄手で淡いパープルなど明るめの色がおすすめ。首元のVの開きは、去年よりやや深めだが、あまり深くしすぎると老けてみえるので要注意 |
| ★ネクタイ=ツイードのジャケットと合わせるなら、暖かみのあるウール混素材のものが相性がいい。また、けばだったニットタイプのネクタイも暖かみがあり、今年のトレンド。ジャケットのさし色とネクタイのさし色を合わせるとおしゃれ感もアップ |
| ★ミニマフラー、ネックウォーマー=幅15センチ×長さ75センチのミニマフラーは、オフィス内で使っても、それほど違和感がないことから人気。また、タートルネック風とジップアップスタイルの2種類が利用できるシャツの中につけるネックウォーマーは、着脱が簡単で、かさ張らない |
| ★肌着=機能性肌着は、暖かいうえに、衣服内にこもった熱気を排出する。屋外、社内、満員電車など、温度・湿度の違いにも対応。黒かグレーの薄手で細身タイプのズボン下を選ぶと、足元から見えても“ももひき”には見えない |
| ★レッグウォーマー=冷えを感じるひざから下をしっかり保温。着脱が簡単にでき、外からは履いていることがわかりにくい |
| ★靴下=着圧コントロールで足の疲れを緩和するホーズ(ハイソックス)スタイル。ふくらはぎが暖かいと、体感温度にも差がでる。座ったときに、靴下とズボンの間に肌が見えないという利点も |
| ★靴=昨年同様、くるぶしがぎりぎり隠れるぐらいのハイカットのチャッカーブーツが人気。暖かいだけでなく、履きやすいので、ブーツ初心者にもおすすめ |
| ★温感クリーム=白元の「ぬるホッカイロ 温感クリーム」など。手足にクリームをつけ、マッサージをする要領でよくなじませることで、暖かさを保つことができる |

