大人世代の健康作りのエースだ「Aヨガ」
多忙な大人世代の健康作りのコツは、手軽にできて長続きする健康法を知ること。こんな条件にぴったりと注目を集めているのが、「Aヨガ」だ。プロ野球福岡ソフトバンクホークスの選手のヨガ指導者として活躍する山本邦子さんが考案したもので、起床後と就寝前にポーズを取るだけで、脳と体の活性化につながるという。基本は、体が本来持つ潜在能力を引き出して、健康作りにつなげようという理念。自然志向の時代にもふさわしく、トップアスリートたちもトレーニングに取り入れているという。
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米国でアスレチック・トレーナーとしてMLBやNBAなどのプロスポーツ選手の健康管理をしている山本邦子さんが考案した「Aヨガ」(別項)。
山本さんがヨガに出会ったのは米国留学中。西洋的なトレーニング方法に限界を感じていたときに、東洋的な神秘であるヨガの効果を心身のケアに応用できたら、と思ったのが「Aヨガ」誕生のきっかけだ。
その効果は米国だけでなく、ソフトバンクの斉藤和巳投手ら日本のアスリートにも知れわたり、劇団四季の俳優たちもウオーミングアップに「Aヨガ」を取り入れている。
こう聞くと、プロ選手向けのトレーニング方法のように思えるが、「実は、大人世代が抱えているストレスや生活習慣病対策にも効果を発揮するんですよ」と山本さん。
特に、起床時と就寝前に行う7つのポーズ(表と写真)は、脳をリフレッシュさせ、運動不足解消に最適だ。実践する時は、7つのポーズすべてを行う必要はない。毎日できなくても週に2〜3回でもいい。
「効果を考えて起床後と就寝前に分けていますが、それにこだわる必要もありません。仕事中でも時間の空いた時、7つのポーズのうち、どれかを職場の自分の席でやってみてもいい。その目安は、自分が一番気持ちよく感じるものを優先することです。自然に心と体の安定が実感できるはずですよ」(山本さん)
大事なことは、あせらず、先を急がず、日常生活の中に少しずつ「Aヨガ」を取り入れていくこと。通勤電車で座っている時、座骨に左右均等に体重を乗せるといった小さなことからスタートすることが重要なのだ。さらに、「例えば、エレベーターやエスカレーターに乗るのをやめて、階段を使ってみる。それを継続させれば、70歳になった時、きっと体の違いが実感できるはず」と山本さんは力説する。
日米のトップアスリートたちもトレーニングに取り入れている「Aヨガ」。ポイントをつかんで実践すれば、大人世代の脳と体を活性させてくれる。
■山本邦子(やまもと・くにこ)
アスレチック・トレーナー(全米アスレチックトレーナー協会公認)。(有)トータルらいふけあ代表。カンザス大学教育学部運動科学科アスレチックトレーニング学専攻で学士を取得。米国で、NBA、WNBA(女子プロバスケット)などのアスレチック・トレーナーとして活動。現在は「Aヨガ」を主宰し、ソフトバンクホークスの選手のヨガ指導者をはじめ、劇団四季のアスレチック・アドバイザーを務める。
■「Aヨガ」とは
(1)自分自身の今の体の状態を理解すること(Awareness=気づき)(2)正しいやり方で刺激を与え、自分の体が持つ潜在能力を引き出すこと(Awakening=覚醒)(3)生き生きと前向きになり細胞が活性化し若さが保てる(Anti−Aging=抗加齢)(4)ケガや病気になりにくい健康な体に鍛えられる(Athletic=運動)、の4つの英語の頭文字をとって付けられたヨガの種類。
考案した山本邦子さんは、「9年前、卒業生のプロスポーツ選手に誘われヨガを初体験。その時、体はきつく感じたんですが、想像以上のスッキリ感があり、西洋式トレーニング法に組み入れるとさらなる効果が…、と直感した」という。以来、ヨガ教室に通ったり、文献を読み、さらに選手にも実践させ、そのデータを分析して完成させた。









