2008年05月12日 更新

【海外男子】藤田逃げ切り3年ぶり美酒…ツアー6勝目

アジアを制した藤田は、会心の笑みで優勝トロフィーを掲げた(JGTO提供)

アジアを制した藤田は、会心の笑みで優勝トロフィーを掲げた(JGTO提供)

 パインバレー北京オープン最終日(11日・北京、パインバレー・クラブ=7299ヤード、パー72)2位に6打差の首位でスタートした藤田寛之(38)が72にまとめて通算12アンダー。05年のマンシングウェアKSB以来、3年ぶりのツアー6勝目を挙げた。3打差の2位に甲斐慎太郎(26)が入り、さらに1打差の3位はディネッシュ・チャンド(36)=フィジー=だった。

 鮮やかに逃げ切った。最終18番(パー4)で約50センチの優勝パットを沈めると、藤田はガッツポーズで喜びを表した。日本ゴルフツアーが初めて海外で開催した大会で、3年ぶりのV。記念すべき勝利に笑顔が広がった。

 「プレッシャーは大きかったけど、自分のゴルフができれば勝てると思っていました」

 2位に6打差をつけて迎えた最終日。1番、9番でボギーをたたき、前半を終えた時点で2打差に縮まったが、13番でバーディーを奪って勝負を決した。

 悔しさを力に変えた。前週の「中日クラウンズ」は、専大の8年後輩の近藤智弘にプレーオフで敗退。「相手が素晴らしいゴルフをしたのでショックはなかった。ゴルフの状態はいいので、それをこの大会にぶつけようと思った」。

 今週の公式戦「日本プロ選手権」をにらんで欠場した選手が多い中、アジアに日本ツアーのレベルの高さを示した。この優勝により、アジアツアーに登録すれば10年までのシード権を得る。

 「日本ツアーの実力を感じてもらえたと思うし、チャンスが広がった。(今後は)アジアの大きな試合に出られることがうれしいですね」

 賞金ランク首位に立った38歳は、早くも2週連続Vを見据える。「来週も、このままの状態でメジャー(公式戦)で勝ちたい」と言い切った。

◆専大の先輩・藤田と最終組でプレーして4位の横田真一

「(先輩の)足を引っ張らないように、後半はほとんど話しかけなかった」

◆69とスコアを伸ばして4位の増田伸洋

「全体的には、よく頑張れた。18番のボギーがもったいなかったけど、それも勉強です」

★初シード権へ、甲斐2位

 68の好スコアをマークした甲斐慎太郎が、単独2位でフィニッシュ。「昨日(第3日)までは惜しいパットを外していたんだけど、きょうは大事な場面で入ってくれました」。約1154万円の賞金を獲得し、初のシード権獲得に大きく前進した。18番で決めた1メートルのバーディーパットを振り返り「これさえ入れれば…と、そのこと(シード権獲得)だけ考えて打ちました」と会心の笑顔だった。

■藤田 寛之(ふじた・ひろゆき)

 1969(昭和44)年6月16日、福岡県生まれ、38歳。15歳でゴルフを始める。専大卒業後の92年にプロ転向。97年サントリーオープンでツアー初優勝。03年アジア・ジャパン沖縄オープン、05年マンシングウェアKSBカップなどツアー通算6勝。97年から12年連続賞金シード獲得中。昨年の賞金ランク8位。静岡・葛城GC所属。1メートル68、70キロ