2008年05月02日 更新
【国内男子】遼クン、あわや罰則…テークバックでクラブが枝に接触

同組で回ったジャンボ(左)との会話に耳を傾ける遼クン

落ちた? 折った? 遼クンの15番の3打目。クラブが木の枝に当たるハプニングで、競技終了後、問題に(撮影・榎本雅弘)
中日クラウンズ第1日(1日・愛知・名古屋GC和合C=6514ヤード、パー70)遼クン、冷や汗!! 石川遼(16)=パナソニック=は4バーディー、5ボギーの1オーバー、71で首位と5打差の42位発進と出遅れた。15番(パー5)の3打目では、クラブが木の枝に当たるハプニング。ペナルティーはなし、と判断されたが、遼クンにとっては波乱の幕開けとなった。
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クラブハウス内に、重い空気が漂い始めた。遼クンに、“疑惑”がふりかかる。エッ、ペナルティー!? 競技終了後、複数の新聞社カメラマンが「(遼クンが)木の枝を折ったみたい」と、罰則の瞬間をレンズに収めていたというのだ。
問題の場面は1アンダーで迎えた15番(パー5)の3打目。ドライバーで打った1打目を右に曲げ、2打目は後方に木がある最悪の位置に落ちた。ピンまで残り150ヤード。9Iでのバックスイングが、木の枝を揺らした。
枝を折っていたら反則行為となる。素振り中に枝を折って2罰打を受けた3月の「G−ONEオープン」の苦い思いがよみがえった。競技終了後には、競技委員に状況を自己申告して判断を仰いだ。テレビモニターのチェックでは「何も折れていない」とされ、遼クンも安心してカードを提出した。
その後、日本ゴルフツアー機構・藤崎茂夫競技委員が、カメラマンの写真をチェック。クラブが当たって枝が折れるなどした場合は、ゴルフ規則(13−2項)にあるスイングの区域の改善に当たる違反で2罰打となるが、同委員長は「枯れ葉が落ちたもので、とくに問題はない」との最終判断を下した。
98年大会で中嶋常幸がホールインワン(アルバトロス)を達成した1番(パー4)で、果敢に1オンを狙いバーディー。2番もバーディーと最高のスタートを切ったが、「2ペナルティーにならなかったのはラッキーだったけど、あれは動揺しました…」。結局、15、16番で連続ボギーをたたいてしまった。
1オーバーの42位。シーズン前にアプローチとパットを教え、ツアーでは初の同組で回った大会最多5勝を誇る尾崎将司(61)は「いいものもあったが、このコースはもっと頭を使わないとダメ。無謀な攻めもあった」と苦言を呈した。15番でも、2オンできないなら1打目でドライバーを持つ必要はないと“知恵”をさずける。それでも、遼クンは「(2日目も)バーディーを取るゴルフをしたい」と、攻めに徹するつもりだ。3週連続予選通過がかかった大切な2日目も、自分の気持ちにまっすぐにしたがう。
(冨士原憲昭)
■ルール
遼クンの15番の3打目は、ゴルフ規則13−2(球のライや、意図するスタンス、スイングの区域、プレー線の改善)にあたらないとして、無罰となった。生長物や固定物(動かせない障害物と、アウトオブバウンズの境界を定めるものを含む)を動かしたり曲げたり、折ったり壊したりすると2罰打が与えられる。枯れ葉は生長物にはあてはまらない
■G−ONEオープンでは
3月に行われた大会2日目、通算2アンダーで迎えた14番で1打目を左に曲げ、そこから8Iで出そうとしたが、素振り中に後方の木の枝を折ってしまい、ルール上、ライの改善となり2罰打となった。「真っ白になった」という遼クンは、そのホールを「9」と大たたき、通算4オーバー、42位で大会を終えた。
■遼クン初日成績
★「東建ホームメイトカップ」(4月17日、三重・東建多度CC名古屋) プロ転向後、国内ツアーデビュー戦となったこの大会は、雨が降る中でのラウンドとなった。途中、競技中断などもあり、42人がホールアウトできず、日没サスペンデッドとなったが、15ホールを終えた時点で4バーディー、2ボギーとして暫定7位の好発進。「オフにやってきたことができてよかった。気持ちいい」と、笑顔をみせた
★「つるやオープン」(4月25日、兵庫・山の原GC山の原C) プロ第2戦は前戦同様、雨の中でのラウンド。結局、6ホールを終えた時点で日没サスペンデッドとなり、1バーディー、1ボギーのイーブンパーで初日を終えた
★ジャンボ82位「体が動かない」
遼クンに厳しい視線を送ったジャンボは苦戦。9番(パー4)をダブルボギーとするなど74、4オーバー82位と出遅れた。「まだアドレス時に握れていない感じ」と、開幕から2週連続棄権した原因の左手首痛を引きずっている。さらに、持病の腰痛を抱えてのラウンドに「気持ちはあっても体が動かない」と苦笑い。







