2008年04月30日 更新

【国内男子】遼クン、憧れのジャンボと同組「すごい緊張します」

予選ラウンドで“師匠”の尾崎将司と回ることが決まった遼クン。成長した姿を見せつける(撮影・榎本雅弘)

予選ラウンドで“師匠”の尾崎将司と回ることが決まった遼クン。成長した姿を見せつける(撮影・榎本雅弘)

 “師弟対決”の実現だ−。男子ゴルフの「中日クラウンズ」が5月1日から4日間、愛知・名古屋GC和合C(6514ヤード、パー70)で開催される。29日は予選ラウンド2日間の組み合わせが発表され、注目の石川遼(16)=パナソニック=は、昨年末から助言を受けている尾崎将司(61)と同じ組に入った。尊敬する師との初の真剣勝負。遼クンの夢の2日間が始まる。

 うれしさを通り越して体が硬直した。練習ラウンド中の7番ホール、約500人のギャラリーを引き連れた遼クンのもとに、予選2日間の組み合わせの一報が届いた。同組はツアー通算8勝の深堀圭一郎、そして…ツアー通算最多の94勝を誇り、この中日クラウンズでも5勝を挙げている尾崎将司。

 「聞いた瞬間、緊張しました。いつかはあると思っていたけど、やっぱり、(実際になると)すごい緊張します」

 遼クンにとって、尾崎将はゴルフ界の大先輩の枠を超えた特別な存在だ。出会ったのは01年の「日本オープン」。当時小学4年生だった遼クンは大会会場を訪れ、サインを求めた。ジャンボは練習中にもかかわらず快諾。この時の「うれしさが忘れられない」遼クンは、この日も練習後に即席サイン会を実施。尾崎将からもらった1枚が、ファンサービス精神の基なのだ。

 そもそも「ジャンボさんとは一生のうちに話すことも教わることもないと思っていた」という。それが昨年5月の「マンシングウェア」優勝で、取り巻く環境が変化。12月の「チャリティーゴルフ大会」で同組だったのをきっかけに6回、ジャンボ邸を訪れ、直接指導を受けた。アプローチ、左手の使い方…。尾崎将は師匠でもあるのだ。

 「オフに教えてもらったことを『できてないじゃないか』といわれないようにしたい。1つでも褒めてもらえるようなショットを打ちたい。夢のような2日間です」

 5位と健闘したプロ国内デビュー戦「東建ホームメイト」後には、尾崎将から直接電話で「最終日はアイアンの切れ味が悪くなっていたぞ」とカツを入れられた。16歳が61歳の師に、恩返しのラウンドだ。

(冨士原憲昭)

★江連忠プロも遼クンを絶賛

 上田桃子らの師匠の江連忠プロ=写真左=が遼クン=同右=を大絶賛。門下生の星野英正がこの日、遼クンと同組で回ったことでプレーを間近にし、「やっていることの意識レベルが超一流。教えたことはすぐに吸収するし、すばらしい」と目を丸くした。江連は22歳当時の片山晋呉を指導したが、「晋呉を初めて見たときは23個、スイング面で直したい部分があったけど、遼クンは5個ぐらいだね」と、その能力に驚いていた。

◆遼クンと同じ組に入った深堀圭一郎

 「遼クンとは去年のフジサンケイクラシック以来だね。(遼クンは)日に日に成長している。より一層、気合が入る組だよ」

★北アイルランドの天才マキロイ「勝ちたい」

 日本ツアー初参戦となる北アイルランドの天才ゴルファー、18歳のロリー・マキロイが会場入り。同じ海外招待選手、米ハワイのT・フジカワとともに練習ラウンドを行った。「日本は初めてだけど試合に出るからには勝ちたい。ドライバーの調子もいいしね。期待してよ」。昨年のシーズン中盤にプロ転向し、欧州ツアーわずか4試合で最年少の賞金シードを獲得した実力者だ。