2008年04月06日 更新

【米女子】桃子29位に後退でも魅せた“ギャンブルショット”

さすが! 5番の第1打をグリーン手前の池に入れた桃子は、豪快なウオーターショットを披露した(共同)

さすが! 5番の第1打をグリーン手前の池に入れた桃子は、豪快なウオーターショットを披露した(共同)

 米女子ゴルフ・クラフト・ナビスコ選手権第2日(4日、米カリフォルニア州、ミッションヒルズCC、6673ヤード=パー72)初日10位の上田桃子(21)は75と崩れ通算2オーバーの29位に後退したが、5番(パー3)でウオーターショットを披露してギャラリーを沸かせた。初日2位の宮里藍(22)も74とスコアを落として通算2アンダーの7位。日本勢は大山志保(30)、横峯さくら(22)も予選を通過した。通算5アンダーの首位にロレーナ・オチョア(26)=メキシコ=とヘザー・ヤング(33)=米国=が並んだ。

 逆境に立たされて、闘争心に火がついた。桃子が“ギャンブルショット”を試みて、ギャラリーを沸かせた。

 インからスタートし、通算1アンダーで迎えた5番(パー3)だった。7Iで放った第1打が、グリーン手前の池に転がり落ちた。ボール全体が水中に沈んでおり、1打罰で打ち直す場面だったが、スパイクを履いたまま右足を池に入れた。選択したのはSWでの「ウオーターショット」。豪快な水しぶきとともに、ボールは水中を飛び出した。

 グリーンには届かず、結果はダブルボギーに終わったものの、悔いはない。「(水深が)浅かったので、ボギーで上がる確率が高いと思いました。でも、水圧は予想以上でした」。

 男子プロはともかく、非力な女子が挑戦することはほとんどないショットに、敢然とトライした。失敗を恐れずに前に突き進む桃子の真骨頂。プレーを見守ったコーチの江連忠プロは「ふつうはあり得ない。桃子らしい選択だね」と苦笑い。

 揺れる心にスイッチが入った。前週の「セーフウエー国際」を予選落ちしたショックを引きずったまま臨んだ今大会。「調子が上がらない」と珍しく弱気で、練習にも身が入らなかった。大会前日には江連プロに注意を受け、涙を流したほどだった。

 だが、渾身の力で放ったウオーターショットが、すべてのモヤモヤを振り払った。ラウンド後は、最後の1人になるまで練習場で打ち込んだ。

 「わたしらしいゴルフをしないまま終わりたくはない。明日からはガンガン攻めていきます」。取り戻した気迫を前面に“攻めのゴルフ”を誓った。

(片倉尚文)

★桃子トーク

 −−きょうのスコアは75でした

 「もう少し、いいスコアで上がりたかった。毎日アンダーが目標だったのに、ショットが悪すぎて…。これでは勝負になりません」

 −−バーディー数は、初日と同じ4つでした

 「たくさん(5つ)ボギーを打ったし、ダブルボギーも…。反省することが、たくさんあります」

 −−5番のウオーターショットは

 「水深が浅かったし、(その方が)ボギーで上がれる確率が高いと思いました。でも、水圧は予想以上でした」

 −−このコースは難しい

 「グリーンを外したくない気持ちが強くて…。あっちは嫌、こっちも嫌だと迷ったまま打ってしまいました」

 −−ラウンド後は、最後まで練習していました

 「要は気持ちの問題だと思います。明日(第3日)は迷わず、狙ったところに決め打ちしていきます」

 −−決勝ラウンドに向けて

 「このままでは、わたしらしくない。残り2日間はガンガン攻めていきます」

★藍3差7位

 宮里藍は2バーディー、4ボギーの74とスコアを落として通算2アンダー。初日の2位から7位に後退した。それでも「(68で回った)昨日ができすぎ。きょうはよく我慢できたと思う。パットのフィーリングも悪くない」と納得の表情。首位に3打差で迎える決勝ラウンドに向けては「自分のやるべきことをしっかりやれば、チャンスはあるはず。結果を求めすぎず、自然体でプレーしたい」と気持ちを抑えていた。

★さくらは苦闘…62位で決勝へ

 横峯さくらはティーショットが右に曲がるなど不安定な内容で、1バーディー、2ボギーの73とスコアを落とした。それでも通算5オーバーの62位で決勝ラウンドに進出。「さすがにメジャー。難しいですね。ティーショットをラフに入れたのがすべてです。あと2日間プレーできるので、思い切りやるだけ」と気合を入れ直していた。

◆通算5アンダーの首位に並んだL・オチョア(メキシコ)

「パットがいくつか決まらなかったし、苦い思いもしたけど、それがメジャー。残り2日間、きょう以上にチャンスをつくっていきたい」

◆2日連続の72で回り、通算イーブンパーで16位の大山志保

「パットがすべてですね。チャンスについた5メートル以内が全然入りませんでした。ショットはすごくよくて、アンダーパーが出る内容だったのに…」