2008年04月03日 更新

【米女子】パパ太鼓判!藍、ゆっくりスイングで高精度ショット

納得のショットを連発した藍(手前)は、父の優さんとともに上機嫌だった(共同)

納得のショットを連発した藍(手前)は、父の優さんとともに上機嫌だった(共同)

 【ランチョミラージュ(米カリフォルニア州)1日(日本時間2日)=片倉尚文】今季の女子メジャー第1戦「クラフト・ナビスコ選手権」が3日(日本時間同日深夜)から4日間、当地のミッションヒルズCC(6673ヤード、パー72)で開催される。復調気配の宮里藍(22)は1日、父でコーチの優さん(61)に完全復活の太鼓判を押された。この日は予選ラウンドの組み合わせも発表され、藍は昨年の「HSBCマッチプレー選手権」の決勝で敗れた李宣和(22)=韓国=と同組になった。

 抜けるような青空。南カリフォルニアの強い日差しの下、藍の笑顔がまぶしい。

 「すごく力が抜けて、いいテンポでスイングできました。精度の高いショットが打てましたね」

 この日は大会会場とは違うコースでのプロアマ戦だったが、気持ちは本番モード。集中して放つショットはフェアウエー、グリーンを確実にとらえ、完全復調へ確かな手応えをつかんだ。

 長く迷い込んでいた迷路から、ようやく脱出できそうだ。復活のカギはスイングのテンポにあった。藍のスイングの特徴は、ゆっくりしたバックスイングにある。しかし、06年に米ツアーに参戦して以降、飛距離を求めた影響でテンポが速くなり、力みも出た。これが原因となって、ショットに乱れが生じた。

 プロアマ戦のプレーを観察した優さんが、うなずきながら言う。「テンポが速かったことが、いちばんの問題点でした。でも、完全に絶好調のころに戻りました。周囲から見るとゆっくりすぎるように感じるのが、本来のテンポなんです」と復調に太鼓判を押した。

 あとは結果を出すだけだ。絶好の起爆剤もある。予選ラウンドで同組になったのは、同じ22歳で米ツアー同期の李宣和。06年にルーキーオブザイヤーの座を譲り、昨年は「女子マッチプレー選手権」の決勝で敗れた相手だ。

 「彼女(李)は、とても落ち着いている。常にマイペースでゴルフができる点を見習いたい。お互いに、いいリズムで回れたらいいですね」

 メジャー第1戦。どん底からはい上がった藍が、鮮やかな復活劇を演じる。

★パットも良化

 藍はショットだけでなく、パッティングの状態も上がっている。以前はクロスハンドだったグリップを、先週の「セーフウエー国際」から順手に戻したことが奏功。優さんは「クロスハンドだと左肩が下がってしまうので、順手に戻した方がいいと話していた。力みがなく、動きがスムーズになった」と説明。“爆発”の下地は整った。

★桃子パット確認「リズム崩さない」

 上田桃子はインの9ホールを回り、その後は入念にパット練習を行った=写真。先週の「セーフウエー国際」は高速グリーンに苦しんで予選落ちを喫しただけに「パッティングはリズムを崩さないように注意している。(勝負は)パッティング次第。ボギーをたたかないゴルフをしたい」。コーチの江連忠プロは「状態は悪くない。ショットが切れれば、どんどんバーディーを取っていける」と期待を寄せている。

★さくら器具使いスイングを修正

 横峯さくら=写真=は早朝に9ホールの練習ラウンドを行い、その後はドライビングレンジで器具を使った練習に取り組んだ。ゴム状の器具をベルトと右上腕に通してショットするもので、今季から取り組んでいるスイングのコンパクト化に効果があるという。「最近使い始めたばかりですが、筋力も強化できると思います」と話した。

◆午前6時すぎにスタートして9ホールを回った大山志保

 「暗闇の中で1番のティーショットをしました。調子はまずまずです」

 

◆昨年大会を女子メジャー史上最年少の18歳10カ月9日で優勝したM・プレッセル(米国)

 「ここに来ると、いつもワクワクする。調子はいい。また(18番グリーンを囲む)池にウイニングダイブをしたい」

 

◆世界ランク1位で、今季も賞金ランク首位のL・オチョア(メキシコ)

 「タフなコースだけど、いいスコアを出す自信はある。勝つチャンスは十分にあると思う」