2008年04月02日 更新

【米女子】夢のラウンド実現!桃子、藍から戦うリズム学ぶ

今季メジャー初戦に臨む桃子は、テニスラケットを使う練習も行った

今季メジャー初戦に臨む桃子は、テニスラケットを使う練習も行った

 【ランチョミラージュ(米カリフォルニア州)3月31日(日本時間1日)=片倉尚文】3日に開幕する女子メジャー第1戦「クラフト・ナビスコ選手権」を前に、上田桃子(21)と宮里藍(22)が会場のミッションヒルズCCで一緒に練習ラウンドを行った。前週の「セーフウエー国際」で米ツアー初の予選落ちを喫した桃子は、藍のプレーリズムを学んでいた。日本勢は横峯さくら(22)、大山志保(30)も出場する。

 今季のメジャー初戦を前に「夢のラウンド」が実現した。桃子と藍。米ツアーを主戦場にする2人が、初めて練習ラウンドをともにした。

 偶然だった。藍が1番の第1打を放った直後、桃子がティーグラウンドに姿を見せた。

 「じゃあ一緒にやろうか、となりました。私からのアドバイスはないです。彼女の実力なら、なにも問題はありません」。スランプを脱し、上昇気流に乗った藍は余裕の対応。桃子とのプレーを楽しみながら、コースの状態をチェックした。

 しかし、桃子は違った。年齢は1つしか違わないが、ジュニア時代から畏敬の念を抱いてきた藍と初の練習ラウンド。その一挙手一投足を目に焼き付け、自身への糧にした。「すべてのショットが同じルーチンで、試合と同じリズムでプレーしていたのが勉強になりました。一緒に回れて本当によかった」。

 米ツアーに初参戦した今季。開幕戦の「SBSオープン」こそ5位と健闘したが、前週の「セーフウエー国際」では米ツアー初の予選落ちを喫するなど、壁に突き当たった。

 「3日間競技が多い日本ツアーでは初日にスコアを伸ばすことが大事だけど、4日間競技が多い米ツアーは違う。初日からガンガン行くのではなく、チャンスを待つのが大事だと分かった」

 予選落ちした「セーフウエー国際」では、出番のない土曜日も会場に残り、優勝したロレーナ・オチョア(メキシコ)のプレーぶりを観察した。そして、この日は藍と同組でプレー。平常心を保つことの重要性を肌で感じ取った。

 「メジャーをあまり意識せず、2日目を終えていい位置なら上位を狙いたいですね」。強気一辺倒ではなく、引くところは引く。桃子が新境地のゴルフを開拓する。

★藍の助言

 桃子は藍から貴重なアドバイスをもらっていた。3月上旬の「HSBC女子選手権」(シンガポール)で米本土に拠点を置くべきかを相談したところ、「米国に住む必要はないと思う」の答えだった。その理由は「私は好きで米国に住んでいますけど、人によって合う合わないがあるので…」と藍。米ツアー3年目の先輩は、あらゆる面で頼れる存在だ。

★藍上位へ自信

 一時のスランプを脱した宮里藍は、上位進出へ自信の表情だった。「ラフが去年よりも短いので驚きました。去年よりもいいスコアでの優勝争いになりそうですね」と予測した。昨年大会は通算3オーバーの15位。桃子と練習ラウンドを行った後は、前週の「セーフウエー国際」から順手に戻したパッティングの練習を繰り返していた。

★さくら準備万端「去年よりいい」

 2年連続出場となる横峯さくらも準備万端だ。昨年は大会2日前の夜に当地入り。前日に35ホールの“突貫練習”を行って臨んだが、通算11オーバーの44位に終わった。しかし、ことしは3月28日に当地入りして、時差調整をしっかり行った。「去年よりも状態はいいですね。まずは予選を通って、少しでも上を目指したいです」と意気込んでいる。

★大山“最後の切符”ゲット

 大山志保の出場が確定した。今大会の出場規定に「大会出場権保持者を除く世界ランク上位3人」があり、同ランク27位の大山は3月27日に当地入りして吉報を待っていたが、不動裕理、全美貞(韓国)らランク上位者が欠場したため“最後の切符”を手にしたもの。「可能性を信じて待っていてよかった」と会心の笑みで昨年大会(通算12オーバーの47位)の雪辱を誓った。

■クラフト・ナビスコ選手権

 1972年に「コルゲート・ダイナショア」の大会名で創設され、83年に「ナビスコ・ダイナショア」として女子メジャーに昇格した。00、01年は「ナビスコ選手権」として行われ、現大会名に改称したのは02年。第1回から米カリフォルニア州のミッションヒルズCCで開催され、ことしが第37回。昨年はモーガン・プレッセル(米国)が通算3アンダーで優勝した。今回は6673ヤード、パー72で実施され賞金総額200万ドル(約2億円)、優勝30万ドル(約3000万円)。