2008年05月10日 更新

【裏ナビ】スタイリスト泣かせのダサイ服選び「新・科捜研の女」

 今期で第8シリーズに突入したテレビ朝日系人気ドラマ「新・科捜研の女」(木曜後8・0)。白衣姿がおなじみとなった主演女優、沢口靖子(42)扮する女性法医研究員は、天才的な科学捜査で凶悪事件を解決する切れ者でありながら、私生活はずぼらという役柄。実はこの設定、意外と“スタイリスト泣かせ”のようで…。

 通常、ドラマの女主人公は、トレンドの服や高価なスーツなどでキメているものだが、科学捜査を扱ったこの専門職ドラマは、平成11年の第1シリーズ放送開始から“衣装”が一貫している。

 京都府警科学捜査研究所でDNA鑑定などを行うマリコ(沢口)の仕事服は常に白衣。しかも緻密な捜査とは対照的に、自分には無頓着なため、普段はTシャツにジーパンという超地味系を意識してきた。

 「仕事一途で恋愛に興味なし。部屋は本や洗濯物で散らかっている、という科学オタクの役柄なので、家にいるときはわざと“ダサダサ”の格好をしているんです」と菊池恭プロデューサー。

 本来、スタイリストは女優を美しく見せるのが仕事だが…。「マリコの場合はスーパーで売っている約1000円のTシャツやゆるいズボンがメーン。“ダサい服探し”という慣れないテーマに、当初はスタイリストの方も頭を抱えていたけど、今ではそれを楽しんでいますね」と菊池P。ビシッと働く仕事場と違って、白衣を脱げば柄物×柄物のちぐはぐな上下。ダサさの追求は、「科捜研の女」を天才肌の個性キャラに育てた。

 また放送開始当時、マリコが扮する京都府警所属の女性法医研究員はまだ在籍していなかったが、シリーズを重ねるうち、京都府警に本物の“科捜研の女”が誕生。第6シリーズ放送の17年、取材でその女性研究員と対面した沢口は「職員の方から『ドラマを見て、科捜研に入りたいという女性が増えているんですよ』と聞いて、うれしかったです」と語っている。マニアックな職業が今や憧れの仕事に成長。まさに継続は力なり!

(大塚美奈)