2008年04月25日 更新

【シネパラ】特命係の2人がスクリーンで大暴れ!「相棒 劇場版」

 犯人とのチェス対決に右京(水谷豊)は頭を悩ませる。左は相棒の亀山(寺脇康文)(C)2008「相棒−劇場版−」パートナーズ

 犯人とのチェス対決に右京(水谷豊)は頭を悩ませる。左は相棒の亀山(寺脇康文)(C)2008「相棒−劇場版−」パートナーズ

 ご存じテレビ朝日系の人気ドラマの映画版。

 切れ者ゆえに上層部から嫌われ“島流し”になったキャリア警部の右京(水谷豊)と、熱血刑事の亀山(寺脇康文)の、おなじみ警視庁特命係のコンビは、謎の記号が残された不可解な連続殺人事件に遭遇する。正体不明の犯人からチェスの勝負を挑まれた右京は、犯人の狙いが3万人のランナーと15万人の観客が集まる「東京ビッグシティマラソン」で起こる無差別な大量殺人だと知るが…。

 今回は、ある紛争地域にボランティアに行った日本の若者たちがテロ集団に拉致され、金銭で身柄を保護されて帰国したのち、好奇な目にさらされるという背景が絡み、二重、三重に伏線を張ったストーリーが展開する。水谷がふんする頭脳派の右京は、犯人が仕掛けた爆破シーンに命がけで挑み、危機一髪の脱出劇を演じ、アクション派の寺脇は、疾走するジェットボートに乗り込み、手に汗握る水上での体当たりのアクションをみせ、映画版ならではの派手な仕上がりとなっている。

 そんななか、見逃せないのが、事件の鍵を握る大学教授役の西田敏行と、娘役の本仮屋ユイカの親子愛。やさしいまなざしのなかにふと見せる怨念の表情が印象深い西田と、むくな顔立ちだが謎を秘めるユイカ。達者な2人の演技が、ドラマに厚みを持たせている。

(石山真一郎)

【一口メモ】

 全編にわたり作品の重要な鍵となっているチェス。犯人と右京との対戦を監修したのは、2006年イタリア・トリノでの「チェスオリンピアード」日本代表の、東京大学チェスサークル・リーダー、佐野富さんだ。「投了図が大きな意味を持ってくるので、設定を作るのは大変でしたが、やりがいがありました」。共演は木村佳乃、高樹沙耶、鈴木砂羽、松下由樹、津川雅彦ほか。和泉聖治監督。