2008年04月25日 更新
倉本ドラマ“富良野最終章”「風のガーデン」クランクイン
「北の国から」シリーズで知られる脚本家、倉本聰氏(73)が書き下ろした10月スタートのフジテレビ開局50周年記念ドラマ「風のガーデン」(木曜後10・0)がクランクインした。「北の国から」「優しい時間」に続く北海道・富良野を舞台にした“富良野3部作”の第3章。壮大な自然を背景に、俳優、中井貴一(46)扮する末期がんの麻酔科医と家族の物語を紡ぐ。
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倉本作品の真骨頂、富良野を舞台にしたドラマが動き出した。
同氏にとって、平成17年の同局系「優しい時間」以来3年ぶりの“富良野ドラマ”となる「風のガーデン」は、東京の大病院に勤める麻酔科医・白鳥貞美(中井)が主人公。末期がんで死期が迫り、自身の不貞が原因で絶縁状態にあった故郷・富良野で暮らす2人の子供、父のもとへ帰り…という物語。
「『ガーデン』には三途の川の向こうに見える花園の意味合いがあり、どうやってそこへ行き着くのか、つまりどう最期の時を迎えるのかを、描いてみたい」と同氏。また、「富良野を舞台にしたドラマはこれが最後になるかもしれない。それゆえにこういった『人が最期に帰る場所』をテーマに選んだ」という。
前2作は、美しい雪景色や自然の厳しさを感じさせる吹雪など“雪”が印象的だったが、今回は花が咲き乱れるガーデンが見どころに。現地に2年がかりでブリティッシュガーデンを造成し、365種類の花を咲かせる。
劇中に現地の四季の映像を織り込むため、倉本氏はすでに昨年秋に全話を書き終えており、紅葉、雪景色も撮影を終え、花の季節を迎えた今月中旬、俳優陣がクランクインした。
フジの若松央樹プロデューサーは「フジ開局50周年の口火を切るのは、ドラマ界の歴史を作ってきた倉本さん!ということで、富良野3部作の集大成ともいうべき壮大なスケールのドラマを作ることになりました。骨太な、大人のドラマ好きを満足させる見応えあるドラマになると思います」と自信たっぷり。
一方、連ドラ「ライスカレー」や単発「波の盆」「玩具の神様」など倉本作品に出演してきた中井は、「倉本さんの脚本は基本的に本として完成しているもの。それを演じることは、倉本さんとの勝負っていうところがあります。今回も負けないよう、貞美を人間的な魅力のある人物として演じたい」と意欲を見せている。
★庭は600坪
物語の主な舞台は、富良野に造成した約600坪のブリティッシュガーデン。旭川の上野ファームの協力で、一昨年から土を入れ替え、昨年1年間、撮影に登場する花を実際に咲かせるテストを行ってきたという。花の種類は365種で倉本氏も選定に加わった。毎話ごとに花が1種類ずつ登場し、倉本氏オリジナルの花言葉が登場人物によって語られる。
■風のガーデン
東京の医大病院の麻酔科准教授、白鳥貞美(中井)は緩和医療のエキスパートで麻酔学界の権威。実は貞美は末期がん。死を目前に思うのは、故郷・富良野に残してきた家族。女性関係のもつれで妻を自殺に追いやり、父(緒形拳)に勘当され、娘のルイ(黒木メイサ)、知的障害を持つ息子の岳(神木隆之介)と7年も会っていない。子供たちは妻が残したイングリッシュガーデンを大切に育てていた。共演はほかに、伊藤蘭、奥田瑛二ら。
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