2008年03月11日 更新

全国5カ所の劇場で平和祈念イベント…映画「明日への遺言」

 俳優、藤田まこと(74)の主演でスマッシュヒット中の映画「明日への遺言」(小泉堯史監督)の製作サイドでは10日、全国の劇場で「千羽鶴に託す平和へのねがい」と題した祈念イベントをスタートさせた。

 昭和20年3月10日の東京大空襲、12日の名古屋大空襲、13、14日の大阪大空襲で、多くの尊い命が亡くなったことを、もう1度心に留めてほしいとの願いから企画。同作が名古屋大空襲時の出来事に対する戦犯裁判を描いていることもあり、東京・丸の内TOEI(2)、渋谷東急、新宿ミラノ3や名古屋ピカデリー、大阪・なんばパークスシネマの全国5カ所の劇場に千羽鶴を折るスペースを設置した。

 各会場では、同作でB級戦犯として裁かれた岡田資(たすく)中将の姿を見た人々が、目に涙を浮かべながら、黙々と千羽鶴を折る姿が。スペースは20日まで設置。完成した千羽鶴は、藤田らの手で岡田中将の墓前に手向けられる。

 12日には丸の内TOEI(2)で、小泉監督(63)、エッセイストの海老名香葉子さん(74)をゲストに迎えた「愛と平和のトークショー」が開催される。

■東京大空襲

 第二次大戦末期の20年3月10日未明に、300機以上に及ぶ米軍のB29爆撃機が、現在の墨田区、江東区などの下町を中心に焼夷(しようい)弾を投下した無差別爆撃。推定約10万人の民間人が亡くなり、約27万戸が焼失、40平方キロメートルが焦土と化したとされている。大空襲から63年たったこの日、墨田区の東京都慰霊堂では「春季慰霊大法要」が営まれ、遺族ら約320人が参列。石原慎太郎都知事が追悼の辞を述べた。