来年以降の無期限活動休止を宣言したロックバンド、サザンオールスターズが24日、横浜市の日産スタジアムで事実上のラストライブとなる「真夏の大感謝祭 30周年記念LIVE」のフィナーレ公演を迎えた。ボーカルの桑田佳祐(52)は、激しい雨に打たれながら「サザンの屋号を一旦みんなに預けます。また、自信作を作って聴かせられるときが絶対に来るから」と涙ながらに再会を約束した。
サザン桑田の絶唱に、日産スタジアムを埋めた7万人のファンは絶叫で応えた。千葉県船橋市から来た男性会社員(23)は「子供のころから聴いていました。僕の人生を華やかにしてくれた。サザンに出会えてよかったです」と言葉を詰まらせた。神奈川県藤沢市の男性会社員(40)は「自分が小学校6年生のときにデビューして、そのときからファンです。今までのライブで一番よかった」と感激しきり。前橋市の主婦(58)は「サザンはチケットがとれないので、ライブに来たのは2回目。早く復活してほしいです」としんみりした表情だった。
この日は開演前からファンの熱気は最高潮。午前中から雨雲に覆われた悪天候の中、最寄りのJR小机駅と新横浜駅から会場へ向かう道路は、昼過ぎから人、人、人であふれかえった。
車で約10分の距離にあるJRと東横線の菊名駅には、タクシー待ちの大行列。そして乗車後に待ち受けるのは大渋滞。スタジアムに面する道路は車線がビッシリ埋まり、新横浜駅からワールドカップ大橋を通って会場までの1.5キロを、約30分間かけて走行するノロノロ運転が続く。乗客は会場にたどり着けず、途中で下車して歩くハメに…。
会場内の混雑も変わらない。午後1時半開店のグッズ販売所には午前中から長蛇の列が。計21種類のグッズは1番人気のパンフレット(3000円)、2番人気のTシャツ各種(2500〜3500円)などが飛ぶように売れていった。
主催者側は警備員を含め約2000人のスタッフを配置。神奈川県警港北署は、日産スタジアムで開催されるサッカーの国際試合と同規模の警備体制を敷いた。1枚8500円のチケットを2枚6万円で売っていたダフ屋が1人逮捕された以外、大きなトラブルは発生しなかった。
4日間で約30万人を動員し、社会現象を巻き起こしたサザンライブ。改めて、確固たる人気が浮き彫りになった。