兄弟デュオ、平川地一丁目が23日、東京・恵比寿リキッドルームで解散ライブを行った。デビュー曲「とうきょう」や、同曲をセルフカバーしたラスト曲「Tokyo」など29曲を熱唱。メジャーデビューして6年間の活動期間を終え、今後は兄の林龍之介(20)が音楽活動を継続、弟の直次郎(17)が芸能界から身を引いて“普通の高校生”になる予定だ。
兄の、そして弟の脳裏に、9年間の思い出が駆け巡る。オープニングから続けて3曲を歌った直後のMC。龍之介はあえて明るく振る舞った。
「きょうはお別れを言いに来たのではなく、ずっとともに歩んでいきましょうという約束です」
会場を埋め尽くした1000人の観客から拍手がわき起こる中、4曲目の「永遠の約束」へ突入だ。平成12年に兄の誘いでデュオを結成し、15年にメジャーデビューを果たした。その歴史を振り返りながら、シングル曲を中心にギターをかき鳴らし、熱い気持ちを歌声に変えた。
龍之介は解散後も音楽活動を継続する意向を持っており、今後は表現形態を模索していく。対照的に、直次郎は“普通の高校3年生”に戻る。新潟・佐渡島の高校に通いながら、音楽に俳優にと活躍してきた。9月6日公開の映画「グーグーだって猫である」(犬童一心監督)に出演しているが、同作の舞台あいさつが最後の公の場となる予定だ。
「このライブは僕の一生の宝物になると思います。燃え尽きるまでやります」。そう誓った直次郎はアンコールで、今回のために自ら作詞・作曲した新曲(タイトル未定)を披露した。涙は最後まで封印して29曲を歌いきり、2人は手を取り合って万歳。
兄は叫んだ。「これからもずっと、平川地一丁目をそばに置いておいてください」。デュオとしては終止符を打つが、兄弟という“きずな”は永遠に残る。ファンの胸の奥にも−。