「20世紀少年」ルーブル美術館で会見!

2008.8.21 05:08

 【パリ19日】俳優、唐沢寿明(45)主演の映画「20世紀少年」第一章(30日公開、東宝配給)の記者会見が19日(日本時間20日)、ルーブル美術館「モナリザの間」で行われた。世界初の試みで出席した唐沢、常盤貴子(36)はモナリザの微笑む絵画を背に「夢のような体験です」と興奮気味。夜にはワールドプレミアが当地の「パブリシスシネマ」で盛大に開催され、異国のフランスで拍手喝采を浴びた。

 

 会見は、ルーブル美術館が休館のこの日、特別に行われた。入館から厳重なチェックを受け、物々しい雰囲気のなか唐沢と常盤が登場した。2人は緊張した様子だったが、80人を超すフランスのマスコミから映画の出来を評価する感想が出るなど温かく迎えられホットひと息。

 唐沢は「なぜ、この場所での会見なのか、貸し出してくれた状況は分かりませんが、夢のような体験ができてうれしい」。常盤も「ルーブル美術館の寛大な心と、ここでやろうとした日本のスタッフに感謝します」。

 フランス人記者から「唐沢さんは、子供のころ漫画家志望でしたね」との質問が飛び出し、唐沢は目を丸くした。異国の地の記者の取材力に感心して「漫画家の夢は破れましたが、すばらしい原作漫画に出演できてその悲しみから逃れることができました」。

 2人は休暇でパリ旅行中に名画「モナリザ」鑑賞を3回しているが、史上初の同所での会見には特別の思い。ルーブルを独り占めした感覚が興奮を呼んだこと、さらにフランス人がこの作品に深い興味を持って熱のこもった会見になったことに満足そうだった。

 夜のワールドプレミアも大盛況。途中、雨が降り出すなか劇場前に長蛇の列を作ったファンは、2人が現れると、映画の役名で「ケンジ」「ユキジ」の大合唱。終演後も舞台に立った2人に400人の観客から拍手喝采が送られた。

 フランス国内で公開する配給会社「KAZE」のセドリック・リタルディ社長(35)は、「ストーリーがすごくおもしろく、子供から大人まで幅広く動員できる。試写を観ずに配給権を買ったが、今日観て買ってよかった」とヒットの手応えをつかんでいる。フランスでは今冬公開で異例の100館をあける。

 零時をすぎてやっと解放された唐沢は「日本漫画オタクが多いのにびっくり。フランスでは漫画をアートとしてとらえ楽しんでいる姿が明るくポップな感じでいいですね」と反響の凄さに再度目を丸くしていた。

★20カ国で配給決定

 1969年(昭和44年)、人類が初めて月に降り立ったとき、小学生仲間が空き地に秘密基地を作り、悪の組織、世界征服、人類滅亡計画、正義の味方など「よげんの書」を作成。28年後、突如「よげんの書」と似た事件が起こり、彼らは再び結集して謎の事件阻止に立ち上がる…。

 作品は浦沢直樹さん原作の同名漫画の映画化。原作は世界12カ国で翻訳出版され、累計部数2000万部を超す。フランスでは2004年に権威ある漫画賞「アングレーム国際漫画祭」で最優秀長編賞を受賞。また映画は日本公開を前にアジア、ヨーロッパなど20の国、地域で配給が決定した。シリーズ3部作で製作費60億円。ニューヨーク、ロンドン、パリなどでロケを行った。堤幸彦監督作品。

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