鉄砲所持者の多くは、おそらく「銃砲安全協会」なる親睦団体に入会する。銃安協は警察による組織ではないが、読んで字のごとく安全、適法な使用や保管を目的としたもの。
春の銃検査のほか特別な活動はないが、年に2度、所轄の担当警察官も顔を出す「射撃会」を実施している。だから「可能な限りは」と警察からも参加を促される。
6月某日、千葉県内の射撃場。射撃はいわゆるクレー射撃で、その中にもいくつかの競技がある。「トラップ」は横に5つ並んだ射台で順番に計25枚のクレー(皿)を撃つもので、「スキート」は半円形の射台を移動しながら左右から出るクレーをこちらも25枚撃つ。
いずれも五輪の主な競技だ。散弾銃も大まかにどちらかの競技向きがあり、最初に手にしたのは入門的なトラップ銃。
さて久しぶりの1ラウンド目は18枚。「なんだ、やるじゃん、俺」とか思いながら実は不安もよぎる。いつも1Rが一番よくて、徐々に落ちていくのだ。
やはり…。2Rは16、3Rはなんと12、最後の4Rはなんとか16枚。この日は日頃世話になっている銃砲店の射撃会も開催されていて、店の方に「欲を出してもっといけると思っちゃうからだめなんだよ。無欲でリズム感よく」とアドバイスされた。とはいえ、練習もしていないからまあまあ…か。
われわれの会で満射が出た。ベテランの方で、前のラウンドは惜しくも1枚外していた。次々とヒットし、周囲に人が集まってきた。緊張感が走るなか、最後の1枚も見事的中すると拍手が起こった。