2018.5.18 05:03(1/2ページ)

【悼む】完全復活へ鬼の形相でリハビリ、記者に語った秀樹さんの夢

【悼む】

完全復活へ鬼の形相でリハビリ、記者に語った秀樹さんの夢

脳梗塞の後遺症からの脱却を目指し、リハビリを続けていた秀樹さん。容体が急変する直前の4月25日も、この施設で懸命に取り組んでいた(東京・台東区、2016年9月8日撮影)

脳梗塞の後遺症からの脱却を目指し、リハビリを続けていた秀樹さん。容体が急変する直前の4月25日も、この施設で懸命に取り組んでいた(東京・台東区、2016年9月8日撮影)【拡大】

 風の便りに西城秀樹さんは元気で、今年も順調にライブをこなす予定-と聞いたばかりだった。「永遠のヤングマン」を取材してきた記者の1人として、突然の訃報は胸にこみ上げるものがあった。

 秀樹さんが通った東京・台東区のリハビリ施設でも2016年9月、単独取材した。秀樹さんは天井からつるされたゴムバンドに上半身を支えられながらステップを踏み、弱った足腰の筋肉を鍛えていた。

 鬼の形相で懸命に取り組む姿は、いつの日か完全復活して往年の歌声と動きを取り戻したい-その一念のように見えた。自らを追い込むストイックな姿にこちらが力をもらった。ろれつが回らないまま、秀樹さんは言った。

 「今の夢? 激しいアクションの振り付けが必要な『傷だらけのローラ』を、いつかまたステージでフルコーラスで歌いたい」。熱いまなざしだった。妻の美紀さんや3人の子供のためにも、と思ったのに違いない。かなわぬ夢になってしまったが…。

 思い起こせば、記者が20代前半の大学生だった1980年ごろ。新宿のディスコで毛糸の帽子をかぶって踊っていたところ、「YOUNG MAN」がかかり、汗だくで熱狂したことがある。ところが、その翌朝、鏡を見てがくぜんとした。

 帽子で髪の毛がムレたのだろう。両耳の上の髪の毛が数百本は抜け落ち、以降、元に戻ることはなかった。それでも、「YOUNG MAN」の♪若いうちは やりたいこと なんでもできるのさ…の前向きな歌詞に、恋愛でも結婚の前も何度、勇気づけられたことか。

【続きを読む】

今、あなたにオススメ
Recommended by
  1. サンスポ
  2. 芸能社会
  3. 芸能
  4. 【悼む】完全復活へ鬼の形相でリハビリ、記者に語った秀樹さんの夢