来社した韓国歌手のチョ・ジョンミン=大阪市浪速区(撮影・塚本健一)【拡大】
ちあきなおみの「喝采」や細川たかしの「北酒場」などのヒット曲で知られる作曲家、中村泰士氏(78)がプロデュースする韓国人歌手、チョ・ジョンミン(31)が17日、大阪市浪速区のサンケイスポーツを訪れ、18日に発売される日本デビューシングル「あっぱ」への思いを語った。
「外国でデビューするのは、日本が初めて。ワクワクドキドキします」と勉強中の日本語を交えて、待望のCDリリースを喜んだ。
日本語は桐谷美玲主演のカンテレ系ドラマ「好きな人がいること」(2016年)で勉強。「言葉もだいぶ覚えてきました。聞くのはかなりわかるようになりました」と笑顔をみせた。
同曲は中村氏の作詞作曲で、「あっぱ」とはお父さんの意味。結婚を控えた娘が、韓国から日本へ渡って苦労した亡父への感情を歌う。レコーディングしたのは昨年11月。自身も20歳のときに父を亡くしているだけに、「曲をいただいたとき、泣いてしまった。何回歌っても気持ちが入ります」と話す。
チョ・ジョンミンは母の影響で6歳でピアノを習い始め、ソウルの国民大学校音楽部でピアノを専攻した才媛だ。
「クラシック音楽を弾いていました。ほかにもR&Bやいろんなジャンルの音楽が好きで、日本の歌手では五輪真弓さんや美空ひばりさんが好き。『愛燦々』が好きな曲です」
そんなチョ・ジョンミンだが、2014年にトロット(韓国演歌)の歌手としてデビューする。
「父は建築関係の仕事をしていたのですが、トロットの歌手になるのが夢だったそうです。親に反対されてあきらめたみたいなんですけど。母はピアニストになりたかった。私は両親の夢をミックスする形になりました」