2018.3.17 05:02

拉致被害者の田中実さん、北朝鮮が入国認め14年に伝達していた

拉致被害者の田中実さん、北朝鮮が入国認め14年に伝達していた

 日本政府が拉致被害者に認定している神戸市の元ラーメン店員、田中実さん=失踪当時(28)=について、北朝鮮が2014年、日本側との接触で「入国していた」と伝えていたことが16日、分かった。日本政府関係者が明かした。

 北朝鮮はそれまで田中さんについて「入国を確認できない」としていたが一転、主張を変えた。本人の帰国の意思は「ない」と説明したという。

 北朝鮮が拉致被害者の入国を認めるのは、02年9月の日朝首脳会談で横田めぐみさん=同(13)=ら13人の拉致を認めて以降初めて。日本政府は、北朝鮮による揺さぶりの可能性もあるとみて真偽を慎重に精査。北朝鮮による拉致問題の再調査は途中で中止され、本人と面会することはできなかった。

 ミサイル発射や核実験を繰り返していた北朝鮮は最近、強硬路線から転じ米国や韓国との首脳会談を決断。日朝首脳会談を模索する安倍晋三首相がどう向き合うかが問われる。

 北朝鮮が田中さんの入国を伝えてきたのは、両国が、北朝鮮による拉致問題の包括的調査などを決めた「ストックホルム合意」を交わした14年5月より前だったという。

 北朝鮮は、田中さんについて「帰国するかどうかは本人の考えが尊重される」と強調。本人は平壌で家族と共に生活、現地に残る意向があると日本政府に説明した。

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