2018.3.8 12:00

芝居巧者、明日海りおが魅せる! ミュージカル「ポーの一族」に注目!/週末エンタメ

芝居巧者、明日海りおが魅せる! ミュージカル「ポーの一族」に注目!/週末エンタメ

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週末エンタメ芸能記者コラム

 宝塚歌劇団花組トップスター、明日海りおの新たな代表作が生まれた。

 東京宝塚劇場で25日まで上演中のミュージカル「ポーの一族」(脚本&演出・小池修一郎氏)。漫画家、萩尾望都氏の名作漫画を原作に、バンパネラ(吸血鬼)の一族となり、永遠の命を与えられた美少年・エドガー(明日海)を描く。

 エドガーはなぜバンパネラになったのか。ストーリーテラーとしてバンパネラ研究家が登場し、その背景が丁寧に描かれる。原作を知らない観客も物語を理解しやすい。

 ブロンドの巻き髪、白のブラウス姿でバラを手にした明日海はせり上がりで登場。コンタクトレンズで表現した青い瞳はライトで鋭く光る。銀橋を歩いて客席と距離が近づいたとき、その妖しいオーラに圧倒された。

 明日海は古き良き王道の宝塚スターというより、現代的で、さわやかな美貌が魅力。芝居巧者としても知られ、人間に生まれながら、人間ではなくなってしまったエドガーの苦悩を歌や芝居でナイーブに表現した。

 エドガーが出会う町の権力者の跡取り・アランに扮したのは、柚香光。宝塚音楽学校時代から圧倒的な美しさとスターオーラで注目され、ダンスを得意とする男役だ。

 エドガーがアランをバンパネラの世界へ導こうとするシーンでは、明日海と柚香が演じた「エリザベート」で皇太子ルドルフが死神トートから死に誘われる名場面がフラッシュバック。作品が変わっても、神秘的な世界がはまる2人。並んでいるだけで絵になる眼福のツーショットだった。

 実力派の娘役トップ、仙名彩世は、愛する人への思いを貫いてポーの一族に加わったエドガーの義母を魅惑的に表現。エドガーの義父役の瀬戸かずや、ポーの一族の正体を怪しむ医師役の鳳月杏はダンディーな男役ぶりが光っていた。

 近年は2・5次元舞台が人気を集めているが、宝塚は「ベルサイユのばら」など多くの漫画のミュージカル化を成功させた元祖。演出家、小池氏が30年越しで舞台化を夢見ていたという「ポーの一族」だが、これほどまでぴったりな役者がそろったのも運命的だ。(小山理絵)

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