2018.2.14 10:00

実家の“新顔”猫に学んだ「仲良くなる法」

実家の“新顔”猫に学んだ「仲良くなる法」

特集:
女子社員コラム 言わせて系

 【女子社員コラム 言わせて系】実家に猫がやってきた。ノルウェージャンフォレストキャットという種類のオスだ。成猫になると8キロ近くになることもあるという大型猫の代表格で、生後4カ月だがすでに体重は3キロある。薄い赤茶色と白い豊かな毛に被われており、淡い緑の瞳が美しい。母がブリーダーから購入したらしい。名前は米映画「猿の惑星」の主人公にちなんでシーザーにした。

 私は正直、犬の方が好きだが、飼うとなったら話は別だ。なんとしてでも猫に好かれたい。猫に会うまで、私は毎日、猫の生態や仲良くなる方法を調べた。大きな音を出してはいけない、高めの声で話しかける、猫が近寄って来るまでスキンシップは控えるなど、知識を蓄えた。

 私が到着する数時間前に猫は家に来ていた。家族から引き離され、知らない場所に連れてこられたことがショックらしく、テレビの裏に隠れていた。疲れた表情を見せつつも、警戒しじっとこちらをうかがっている。こういうときは放っておいた方がいいのだ。私はおもちゃを近くに転がす程度で静観していた。

 3時間ほどして、しびれを切らした母が猫を抱き上げ、テレビの裏から出した。ただでさえストレスを感じているのに、一般的に苦手とされている抱っこをするなんて、どうかしている。これから長い付き合いになるのに、最悪の第一印象ではないか。

 案の定、猫はバタバタと暴れ母の腕から抜け出し、ダイニングテーブルの下に隠れた。チラチラと猫の様子を見ながら夕飯を食べていると、のそのそ出てきておもちゃを転がして遊び始めた。そして母と私の臭いを嗅いだ。無理矢理ではあったが、テレビの裏から引っ張り出したことで緊張が解けたようだ。

 その後はみるみる新しい家に慣れた。24時間以内に水分補給、食事、トイレや爪研ぎもできた。翌日からは鳴いて、遊びやブラッシングを要求したり、トイレの報告をしたりするようになった。母の“一撃”がわが家になじむきっかけとなった。

 ペットを飼う上で勉強は必要だ。しかし相手が犬や猫だと言っても、型にはまったやり方では仲良くなれない。当たり前のことではあるが、コミュニケーションの基本と、頭でっかちになりがちな自分の悪癖を、シーザー君に思い知らされた。(川並温美)

今、あなたにオススメ
Recommended by
  1. サンスポ
  2. 芸能社会
  3. 社会
  4. 実家の“新顔”猫に学んだ「仲良くなる法」