2018.1.23 12:00

ロックの殿堂入りをしたダイアー・ストレイツに再び注目/週末エンタメ

ロックの殿堂入りをしたダイアー・ストレイツに再び注目/週末エンタメ

特集:
週末エンタメ芸能記者コラム

 昨年12月、2018年にロックの殿堂入りを果たすアーティスト5組が発表された。

 注目はダイアー・ストレイツ。1976年にロンドンでリードギター&ボーカル、マーク・ノップラー(68)を中心に結成された英バンドだ。

 マークの指先と爪を使って演奏する個性的なギター奏法と語り口調のようなボーカルが魅力。流行とは一線を画した土着的なサウンドは95年に解散するまで欧州、米国などで話題を集めた。

 人気を決定づけたのは85年に発売され、全世界で3000万枚を超える大ヒットアルバム「ブラザーズ・イン・アームス」だろう。発売時はアナログレコードからCDへの移行期。具体的な内訳は明らかではないが、LPよりもCDが売れたと報道され、音楽ソフトの新時代を象徴した作品でもある。

 CDの方が売れた要因のひとつは世界初のフル・デジタルレコーディングを敢行したことだ。当時はコストが掛かりすぎることから敬遠されていたフル・デジタル-だが、あえて挑み、細部まで作品にこだわったことが好結果となったのかもしれない。

 また、同作からシングルカットされ、全米1位を獲得した「マネー・フォー・ナッシング」のミュージックビデオ(MV)も話題に。同曲は、全盛だったMTVにMVを大量に流すことでスターダムにのし上がり、大金を得たアーティストを彼らが皮肉った一曲だ。

 MVは、制作を望んでいなかったメンバーをレコード会社などが口説き落とし作られたもの。当時最先端だったコンピューターアニメーションで描かれた男性が、リビングのテレビでMTVを見ているという内容だ。MTVを痛烈に批判した同曲のMVは、皮肉なもので、86年のMTVビデオ・ミュージック・アワードで最優秀ビデオ賞と最優秀グループ・ビデオ賞の2部門を受賞した。

 「ブラザーズ-」は技術的な面もすごかったが、アルバムとしての流れや収録された各曲もすばらしい。唯一無二ともいえる名盤。殿堂入りという名誉とともに、再び注目してみたい。

 ロックの殿堂の式典は4月14日、米・クリーブランドで開催される。(宮田剛)

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