2018.1.10 12:00

サッカークラブを支える裏方にスポットを当てた映画「ホペイロの憂鬱」/週末エンタメ

サッカークラブを支える裏方にスポットを当てた映画「ホペイロの憂鬱」/週末エンタメ

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週末エンタメ芸能記者コラム
さまざま試練に立ち向かうホペイロを演じた白石隼也。J3のクラブに渦巻く問題は一般企業にも通じるものがある

さまざま試練に立ち向かうホペイロを演じた白石隼也。J3のクラブに渦巻く問題は一般企業にも通じるものがある【拡大】

 「ホペイロ」という仕事をご存じだろうか。サッカー好き以外には、なじみが薄い職業だ。

 ホペイロはポルトガル語で「用具係」の意味。サッカークラブでスパイクの手入れやユニホームの洗濯など選手の身の回りを管理する。

 この“裏方”を主役にした映画が、13日公開の「ホペイロの憂鬱」。物語の舞台はJ3所属のビッグカイト相模原。ホペイロとして働く主人公の坂上は、勝てばJ2昇格という最終戦を前に、J3残留の場合はクビだと告げられる。

 さらに、スポンサー先に貼った広報用ポスターが次々に盗まれる事件が起き、大黒柱の元日本代表FWの不調などでクラブは危機に。坂上は盗難事件の犯人捜しやベテランFWの不調の原因を探るなど、ホペイロの枠を超えてクラブに貢献するも上層部には認められない憂鬱な日々を送る。

 坂上役の白石隼也(27)は、2012年にテレビ朝日系「仮面ライダーウィザード」で主役を務め、NHK大河ドラマ「真田丸」などでキャリアを積んできた注目の若手俳優。ヒロインの広報・鬼塚は水川あさみ(34)が演じている。

 白石は「作品を通して、役者として多くのスタッフの方々に支えられていることを再確認した」としみじみ。高校までサッカー部に所属した経験を生かし、選手役のエキストラにプレーのアドバイスをするなど、現場では“10番”だった。

 物語のモデルとなっているのは、J3に実在するSC相模原。試合シーンの撮影は、同クラブの本拠地・ギオンスタジアムで行われた。

 劇中でサポーターが熱唱する応援歌は、加治屋彰人監督が考案。「♪町田じゃないぞ相模だぞ スモウと読むなよサガミだぞ…」などのユニークな歌詞は、サッカーに疎い加治屋監督ならではの発想だ。また、人気選手役の郭智博(33)は、実際にSC相模原の熱狂的サポーターという“トリビア”も隠されている。

 6日に神奈川・相模原市で行われた先行上映会は満員御礼。地元の期待値も高い。

 頼りない監督、プライドが高いベテランFW、仕事熱心なのに認められない広報やホペイロの若手陣…。映画の舞台は一般企業の職場に重なり、いわゆる「スポ魂」とは一線を画す。サッカーの好き嫌いに関わらず、誰でも共感できる物語だ。

 上映時間は、偶然にもサッカーの前後半にロスタイムを加えた92分。ホペイロが起こす奇跡の結末は、劇場で“生観戦”してほしい。(渡邉尚伸)

  • さまざま試練に立ち向かうホペイロを演じた白石隼也。J3のクラブに渦巻く問題は一般企業にも通じるものがある
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