2017.11.3 12:43

日本が誇る俳優、三船敏郎さんのメッセージ/芸能ショナイ業務話

日本が誇る俳優、三船敏郎さんのメッセージ/芸能ショナイ業務話

特集:
芸能ショナイ業務話
(左から)三船プロダクション、三船史郎代表取締役社長とEXILEのAKIRA

(左から)三船プロダクション、三船史郎代表取締役社長とEXILEのAKIRA【拡大】

 「『世界のミフネと呼ばれた男』 三船敏郎 映画デビュー70周年記念展」の記者発表会を先月、取材しました。

 三船さんのご子息、三船史郎さんと三船さんの大ファンを公言するEXILEのAKIRAさんも登壇しました。

 そこで史郎さんが話した父、三船さんの話が忘れられません。

 “世界の三船”と呼ばれたお父さんを「とにかくきれい好きできちょうめん。車なんかも自分で洗車していました。僕も子供の頃はよく手伝わされました」と紹介。続けて「プロダクション設立後は、毎日社員よりも早く出社して、ほうきとちりとりを持って掃除していました」と懐かしんでいました。

 ドキュメンタリー「MIFUNE:THE LAST SAMURAI」(来春公開)の日本語版でナレーションを担当したAKIRAさんは、「三船敏郎さんに恥じぬよう精いっぱい、努めさせていただきました。僕らの世代や若い世代にも、三船さんという素晴らしい俳優さんを改めて知ってもらえるよう努めました」と背筋を伸ばしていました。

 先月31日に最終日を迎えた同展示会では、三船さんの愛用品約200点が展示。AKIRAさんは衝撃を受けた遺品の1つに、「戦後に1円20銭と2枚の毛布だけを渡されて帰る際に、寒さをしのぐためにその毛布を使って、自分でコートを仕立てて帰ったこと」を挙げました。

 記者もそのコートを見ましたが、ステッチの入った粋なデザインで、説明板には同時にズボンも仕立てあげ、「(裁縫は)好きじゃないけど仕方がない。何もないときでしたから」と記されていました。

 貧しくとも知恵と工夫で乗り切る三船さんの姿に、かつて取材をした呉服専門店「鈴乃屋」の創業者で長年、NHK大河ドラマの衣装考証を担当した小泉清子さんの「わたし、貧乏が大好き。貧乏の中で育ったから。人間ってね、物がなければないなりに工夫して、何でもできるものなのよ」という言葉を思い出しました。

 物がなくとも心は豊かだった先人の生き方は、今を生きる私たちへさりげないエールを送ってくれています。(くのいち)

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