2017.10.31 10:00(1/2ページ)

【関西レジェンド伝】大村崑(3)三木のり平さんから譲り受けた“鼻眼鏡”スタイル 元気ハツラツじゃないから最初は断った

【関西レジェンド伝】

大村崑(3)三木のり平さんから譲り受けた“鼻眼鏡”スタイル 元気ハツラツじゃないから最初は断った

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関西レジェンド伝
鼻眼鏡は三木のり平さん(右)から受け継いだ

鼻眼鏡は三木のり平さん(右)から受け継いだ【拡大】

 僕はね、自分のターニングポイントは大塚製薬のオロナミンCのCMだと思っています。それまではオロナイン軟膏のCMに出ていたんやけど、それが浪花千栄子さんに替わっちゃってね。なにしろ向こうは「社長さん、私、本名は南口キクノっていうの。CMやらせて」と売り込んだらしい。“軟膏効くの”だから、かないまへんわ。

 ふてくされてたところ、大塚製薬の宣伝部長が自宅に来て、「今度発売する炭酸栄養ドリンクのCMに出てほしい」と。宣伝文句に「元気ハツラツ! オロナミンC」と書いてある。僕は肺結核で片肺やし、忙しくて疲れて痩せてるし、全然元気ハツラツやないから断りました。しばらくしたら専務が来た。これも断りました。

 そうしたら次は副社長です。やはり断ろうとしたら、横にいた(妻の)瑤子さんが「やらせてもらいます」。えーと思ったら、エラいさんが来るたびにギャラの金額のゼロが増えてたらしい。瑤子さんは外資系の貿易会社に勤めてたから数字には明るくて、しっかり契約書を見とったんです。

 その日のうちにコマーシャルフィルムの撮影が始まりました。夜中まで16ミリの映写機を回して。その後は何パターンも撮って、そのうちにアドリブで「うれしいと眼鏡が落ちるんですよ」なんてフレーズも生まれました。オロナミンCの発売は1965年2月。ホーローの看板が日本中に出回って「元気ハツラツ!」と書いてあるから、こりゃ病気もできんわと思いましたよ。のちに虫垂炎の手術も隠れて受けました。

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  • 誰もが目にしたオロナミンCのホーローの看板
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