2017.10.13 19:22

文芸春秋社長「文庫の貸し出しやめて」 図書館大会で呼び掛け

文芸春秋社長「文庫の貸し出しやめて」 図書館大会で呼び掛け

 文芸春秋の松井清人社長は13日、東京都内で開催された全国図書館大会で「できれば図書館で文庫の貸し出しをやめていただきたい」と呼び掛けた。国内の文庫市場が毎年5%以上縮小する中での発言は、一つの問題提起となりそうだ。

 松井社長は出版業界が主催する分科会に登壇。文芸書が中心の同社で、収益の30%以上を占めるのが文庫だとの実情を明かした上で「良書を刊行し続けて作家を守り、版元の疲弊に歯止めをかけるために必要なのが、文庫の生み出す利益。市場の低迷は、版元にも作家にとっても命取りになりかねない」と訴えた。

 松井社長は、文庫を積極的に貸し出す図書館が増えたと指摘。しかし、売り上げ低迷との関係を示すデータはないと説明した。

 図書館と文芸出版を巡っては、2015年に新潮社の幹部が新刊本の貸し出しを半年間、猶予するよう図書館側に求める発言をして議論を呼んだ。

今、あなたにオススメ
Recommended by
  1. サンスポ
  2. 芸能社会
  3. 社会
  4. 文芸春秋社長「文庫の貸し出しやめて」 図書館大会で呼び掛け