2017.9.14 14:32

お風呂上がりの保湿すべき制限時間は10分であることが判明 お風呂の中での保湿ケアによる出浴後の過乾燥予防効果を確認~日本健康開発雑誌9月12日掲載内容のご報告~

お風呂上がりの保湿すべき制限時間は10分であることが判明 お風呂の中での保湿ケアによる出浴後の過乾燥予防効果を確認~日本健康開発雑誌9月12日掲載内容のご報告~

「保湿リミット」実験結果

「保湿リミット」実験結果【拡大】

一般財団法人日本健康開発財団 温泉医科学研究所・所長 早坂信哉が、お風呂上がりに保湿すべき制限時間=「保湿リミット」が10分であることを科学的に解明し、お風呂の中での保湿ケアにより過乾燥を防ぐ効果を確認しました。これらの結果は日本健康開発雑誌 ※に9月12日に掲載されましたのでここに報告いたします。
http://www.onsen-msrc.com/research/index.html

画像1: https://www.atpress.ne.jp/releases/138003/LL_img_138003_1.jpg
「保湿リミット」実験結果

【研究の目的】
入浴は、スキンケアのためには欠かせない行為です。肌を洗浄し清潔にするだけでなく、身体を温めることで血行が促進されて肌の隅々に栄養が行き渡り、肌の代謝も良くなります。ただし、入浴にも弱点があり、お風呂上がりに浴室を出ると急激なスピードで乾燥が始まり、やがて入浴前よりも水分量が低くなる過乾燥の状態に陥ることがわかっています。
風呂上がりの急激な過乾燥状態については幾つかの研究機関ですでに研究されていますが、今回、ボランティア女性に実際に浴槽に浸かってもらい、出浴後の肌の水分量を時間経過で計測。急激な過乾燥が出浴後何分で訪れるのか、肌への悪影響を防ぐためには保湿ケアを出浴後何分までにするべきなのかを検証しました。なお風呂上がりの保湿ケアすべき制限時間を「保湿リミット」と呼びます。

【研究内容と結果】
入浴可能な健康に問題のない、20~40代の女性14名を対象に、入浴前後の皮膚水分量の変化を計測しました。その結果、出浴10分後までは入浴前より皮膚水分量が多く、統計学的有意差が認められました。以降の計測では、入浴前と同程度まで低下し、さらに出浴30分後、出浴60分後では皮膚水分量が低下し、入浴前と比較して有意に低い数値となっています。
皮膚水分量が保たれているうちに保湿ケアをすべきという皮膚科学の観点から、皮膚水分量が有意差を持って入浴前より高い「出浴10分後」が保湿すべき制限時間であり、「保湿リミットは10分」であることがわかりました。

「保湿リミット」実験結果
https://www.atpress.ne.jp/releases/138003/img_138003_1.jpg

次に入浴中の保湿による、出浴後の皮膚乾燥予防効果を検証するために、入浴中に保湿化粧品(泡パック状製品)を肌に塗布したかどうかで皮膚水分量を比較。その結果、保湿化粧品の塗布群は、無塗布群より出浴後の皮膚水分量が有意に高い結果となりました。特に出浴1分後から2倍近い水分量を保ち、出浴60分後まで入浴前の肌水分量をキープしていました。本研究で用いた保湿化粧品は入浴中に塗布し、出浴前に浴室で洗い流して使う製品です。加水分解シルク・セリシン・Wヒアルロン酸などの保湿成分を配合しており、このことで保湿性を高めています。
以上の結果から、お風呂での保湿ケアがお風呂上がりの過乾燥予防に効果的であり、「お風呂保湿」をすることで「保湿リミット」が延びることがわかりました。

お風呂保湿効果検証結果
https://www.atpress.ne.jp/releases/138003/img_138003_2.jpg

【考察】
入浴は重要な生活習慣で、血流改善や洗浄作用、美肌効果など人体にとって利点がある一方で、入浴による皮脂の損失、角質細胞間脂質やNMF(天然保湿因子)の流出によって起こる皮膚乾燥は大きな問題で、出浴後早期に保湿する必要性が指摘されていました。
入浴すると一時的に水分が浸透して角層が膨らむので潤った状態になりますが、お湯で皮脂やNMF(天然保湿因子)、角層細胞間脂質といった、本来肌に備わっている保湿物質が流出してしまい、肌の水分を保てなくなり、肌は過乾燥状態になるのです(図参照)。
今回の実験結果により、保湿すべきタイムリミットは出浴後10分以内であることと、「お風呂保湿」をすることの有効性を確認できました。「お風呂保湿」により、保湿リミットは延びる可能性があります。

入浴による皮膚の変化
https://www.atpress.ne.jp/releases/138003/img_138003_3.jpg

当研究所は、「温泉・入浴に関する研究」に重点的に取り組み、その結果を広く発表して温泉・入浴等を活用した健康づくりを強力に推進することを目的に設立されました。日本には日常的に湯に浸かるという世界的にみても特徴的な生活習慣がありますが、ライフスタイルの欧米化により、近年若い人を中心にお風呂に浸かるという習慣が失われつつあります。今回入浴の唯一とも言える弱点「お風呂上がりの過乾燥」を、お風呂の中での保湿ケアによって克服できるという研究成果を情報発信することで、若い人にもお風呂の美容効果を知ってもらいお風呂に親しんで欲しいと考えております。

【一般財団法人日本健康開発財団 温泉医科学研究所概要】
名称 : 一般財団法人日本健康開発財団 温泉医科学研究所
(Onsen Medical Science Research Center:OMRC)
設立年月日 : 2012年4月1日
所在地 : 東京都中央区日本橋3-1-4
理事長 : 栗原茂夫
所長 : 早坂信哉(博士(医学)・温泉療法専門医)
ウェブサイト: http://www.onsen-msrc.com/
主な活動 : 研究活動
・温泉・入浴等に関わる研究の実施
・産学官関係者を招いた研究会の開催
・国内外での学会発表・学術論文のリリース
普及・啓発活動
・「温泉・入浴等を活用した健康づくり」の提案と推進
・ポータルサイトを活用したネットワーク作りと
定期的な情報発信

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