2017.9.13 13:42

ゲイツ財団の新報告は世界の貧困・疾病対策の大幅進歩を強調しつつ、将来の危機を警告

ゲイツ財団の新報告は世界の貧困・疾病対策の大幅進歩を強調しつつ、将来の危機を警告

ゲイツ財団の新報告は世界の貧困・疾病対策の大幅進歩を強調しつつ、将来の危機を警告

AsiaNet 70010 (1382)

【シアトル2017年9月14日PR Newswire=共同通信JBN】
*ビルおよびメリンダ・ゲイツ両氏が「解決可能な人類の悲惨」に立ち向かう強力なリーダーシップを呼び掛け

ビル&メリンダ・ゲイツ財団(Bill & Melinda Gates Foundation)は14日、第1回年次報告を発表、ここ数十年で極端な貧困と疾病の削減で大幅な進歩がみられたとする一方、将来の進歩は危険にさらされているとする厳しい警告を発した。

ビル、メリンダ・ゲイツ両氏が共同で著作・編集し、ワシントン大学の衛生基準・評価研究所(IHME)と提携してまとめた「Goalkeepers: The Stories Behind the Data(ゴールキーパー:データの背景の物語)」(http://www.globalgoals.org/goalkeepers/datareport )は、貧困諸国が直面する最も壊滅的ないくつかの問題に対するこれまでの進歩を強調し、画期的なデータプロジェクションを使って、数百万人の生命がかかる将来の善悪シナリオを予測している。

報告は、国連の持続可能な開発目標(Global Goals、グローバル・ゴールズ)のうち、児童・妊婦の死亡、成長阻害、避妊薬の利用、HIV、マラリア、極度の貧困、金融包摂、公衆衛生など全部で18のデータポイントを追跡している。報告は数字の裏を見て、違いを生み出したリーダー、手法、革新を指摘している。

報告は、データと寄稿者6人から直接聞いた話を通じて、世界が過去の世代に成し遂げた驚くべき進歩を紹介、極度の貧困と児童の死亡を半減し、HIVによる死亡と妊婦の死亡をほぼ半減したことなど多くの実績を挙げた。しかし、報告が示す通り、国家間の大きな格差など深刻な課題が残されており、将来の進歩は必然的なものではない。

プロジェクションはチャートで示され、2030年の各指標の潜在的シナリオ3つを探求している。第1は過去の傾向に基づいて、手法を大幅に変えず現行支出水準で現在のコースをたどり続けた場合に何が起きるかである。2つの追加シナリオは、より良い、あるいはより悪い将来を垣間見せるもので、強力なリーダーシップ、革新、投資によって何が起きるか、対照的に、注目と資金が減少すると何が起きるかということである。たとえば、HIV治療の世界的なドナー資金がわずか10%カットされるだけで、2030年までに500万人以上死者が増えることになる。

ビル、メリンダ・ゲイツ両氏は序文で、優先度シフト、不安定性、潜在的な予算削減が世界をコミットメントから遠ざけ、2030年までに極度の貧困を撲滅し疾病を一掃するために必要な上昇軌道を脅かすことにつながりかねないと懸念を表明している。

ビル、メリンダ・ゲイツ両氏は報告で「この報告は、世界の発展に対するコミットメントにいつも以上の疑いが出てきたときにやって来た。公正の視点、安全で安定した世界をつくるという視点からすれば、発展はわれわれの注目に値する」と語った。

ビル、メリンダ・ゲイツ両氏は2030年までの毎年、国連総会のために世界の指導者がニューヨークに集まる時期に合わせて、ゴールキーパー報告を発表する。世界の指導者は2015年、極度の貧困撲滅と不平等との闘いに焦点を当てるグローバル・ゴールズにコミットした。ゴールキーパー報告はグローバル・ゴールズ指標のサブセットに注目し、最良事例を強調して、ゲイツ財団、パートナー、世界の指導者が責任を果たす役に立つよう工夫されている。報告は何が機能しているかだけでなく、世界のどこが目標に達していないかを記録する。

報告は、ペルーにおける成長阻害への取り組みからセネガルにおける最新避妊薬の服用増大、インドにおける公的金融部門の女性増員まで、革新と方針がすでに違いを生んだ指導者から直接聞いた話を盛り込んでいる。

報告から見て、世界が今後数年になす集合的な決断は、数十億人とまでは言えなくても、数百万人の将来に重大な影響を与えることは明らかである。ビル、メリンダ・ゲイツ両氏が説くリーダーシップは、世界がたどるどの道で違いを生むのだろうか。

「貧困国の貧困と疾病は、われわれが知る『解決可能な人類の悲惨(Solvable Human Misery)』の最も明白な例である。この悲惨が解決可能であることは事実で、そのうちのどれだけ実際に解決するかはわれわれが決められる。大望を持って、リードしようではないか」

ゲイツ財団は報告に連動して、国連総会前後にニューヨーク市でゴールキーパー・イベント(http://www.globalgoals.org/goalkeepers/)2件を主催する。9月19日と20日、バラク・オバマ前大統領、ヨルダンのラーニア・アル=アブドゥラー王妃、国連のアミナ・モハメド副事務総長、マララ・ユスフザイさん、脚本家兼プロデューサー兼監督のリチャード・カーティス氏、俳優兼作家兼司会者のスティーブン・フライ氏がイベントに登場する。出席者は世界の疾病、不平等、貧困の撲滅に向けた進歩をたたえ、持続可能な発展を目指して務めるよう新世代の支持者を奨励する。9月19日夜には、ゴールキーパー・グローバル・ゴールズ賞(Goalkeepers Global Goals Awards)ディナーがあり、人々の人生にプラスの影響を与え、ほかの人に進歩を加速して誰も取りこぼさないよう訴える優れた活動家、グループを顕彰する。ゲイツ財団は9月19日と20日のゴールキーパー・イベントを次でライブ配信する:https://www.youtube.com/user/GatesFoundation

▽ビル&メリンダ・ゲイツ財団について
ビル&メリンダ・ゲイツ財団(Bill & Melinda Gates Foundation)は、あらゆる人生には等しい価値があるという信念に導かれて、すべての人が健康で豊かな人生を送るのを支援するために活動している。発展途上国においては、人々の健康向上と、飢餓と極貧から脱出する機会の提供に注力している。米国においては、すべての人々、特にほとんど支援を受けていない人々が学校や人生の成功に必要な機会へのアクセスを確保できるようにすることを目指している。米ワシントン州シアトルに本部を置く財団は、ビル、メリンダ・ゲイツ夫妻とウォーレン・バフェット氏の指揮の下、スー・デズモンドヘルマン最高経営責任者(CEO)とウィリアム・H・ゲイツ・シニア共同議長が運営している。

▽ゴールキーパーについて
ゴールキーパー(Goalkeepers)は、持続可能な開発目標(グローバル・ゴールズ)に向けた進歩加速に専念する財団初の年次報告および国際イベントである。目標の背景にある物語とデータを共有することによって、われわれは新世代の指導者、ゴールキーパーにインスピレーションを与えるよう期待する。ゴールキーパーは進歩の意識を高め、彼らの指導者に責任を果たさせ、目標を達成する行動を働き掛ける。

▽グローバル・ゴールズについて
2015年9月25日、ニューヨークの国連本部で、世界の指導者193人は17項目の持続可能な開発目標(グローバル・ゴールズ、Global Goals)にコミットした。これは今後15年に、極度の貧困撲滅、不平等・不公正との闘い、気候変動対策という重点3分野で達成するとした野心的な諸目標である。

▽報道関係問い合わせ先
media@gatesfoundation.org

Report Link: www.globalgoals.org/goalkeepers/datareport

ソース:Bill & Melinda Gates Foundation

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