今回はNUMO(原子力発電環境整備機構)協力のもと、デジタルハリウッド大学の学生、院生らが5つのチームを編成し、「高レベル放射性廃棄物の処分問題」という国家的課題について、若年層を中心とした非認知層に知るきっかけを提供する映像を制作。このほど、東京都千代田区の学内で作品発表と審査会を行った。
発表会では各チームが若者やママ世代へ向けた個性豊かな作品を発表。2児の母でエネルギー問題にも詳しいタレントの大東めぐみ氏、ファッション動画メディア「How Two」編集長でタレントの坪井安奈氏、デジタルハリウッド大学の杉山知之学長の3人が審査した。
最優秀賞に選ばれたのは大学生3人による「on Your mark」という作品。放射性廃棄物の最終処分プロセスをコミカルなCGでわかりやすく解説していき、実はそれは1人の若い女性がスマホで見ていた映像だった、というもの。女性が最後に発する「何とかなるって」というつぶやきが、今の日本人の多くが抱いている原発や放射能への漠然とした不安や無関心を表し、しかし誰もが「当事者」であるということを印象づける作品だ。
審査終了後、杉山学長は「学生たちは普段、自分の目の前にある課題に追われ、世の中の大きな問題にまで目を向けることが少ない。今回はそのいい機会になった」とコメント。「今後もデジタルクリエーティブを通じてさまざまな課題にアプローチしていきたい」と話し、会を終えた。