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【関西レジェンド伝】キダ・タロー(3)イントネーションは“武器”

【関西レジェンド伝】

キダ・タロー(3)イントネーションは“武器”

特集:
関西レジェンド伝
大阪のスタジオでレコーディングに立ち会い。2000を超える曲を生み出してきました

大阪のスタジオでレコーディングに立ち会い。2000を超える曲を生み出してきました【拡大】

 曲を書くという仕事をしてますとね、スッとできる曲と、困ったなぁという曲があるんです。100曲のうち、3曲くらいはスッとできる。

 世の中、そんなもんやと思てましてん。けど、最近、詞がちゃうねんやと。詞そのものが上等、すでに曲として成り立ってるんやと気づきました。“どうぞこんな曲にしてちょうだい”と詞ぃから呼び掛けてくる。

 もず唱平さん、荒木とよひささん、伊野上のぼるさん。あのへんは詞が違います。

 「かに道楽」(歌:デューク・エイセス)も詞がよかった。伊野上のぼるさんです。あの方は恵まれない詩人でね。世に出た曲は私の「ふるさとのはなしをしよう」と「かに道楽」くらい。

 ♪ぴんとハサミを打ちふり上げて 活きのいいのが気に入った 獲れ獲れぴちぴちかに料理~

 普通、CMソングは店や企業の名前がメインであるべきはずやのに「かに道楽」が出てけぇへん。“ウチのかには獲れ獲れでっせ”ということを言いたい。

 「かに道楽」はどないなってんねんと思たら、♪かにの網元 かに道楽は 同じのれんの味つづき-となってる。「かに道楽は」。普通、「は」で終わらないですよ。

 詩人は、コマーシャルの発注がきたら企業のとこへ行くんです。社長の話、企業の話を聞いて詞にしはる。私は詞を通して企業を見るわけです。

 すると、「獲れ獲れぴちぴち」がメインで、「かに道楽」はメインのとこにもってこなくていいですよと詞が語ってるんです。だから、あの曲もスッとできた。

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