【カンヌの舞台裏】
カンヌ国際映画祭の会場周辺にいる警察官【拡大】
華やかな空気が充満している映画祭の会場とは対照的に、会場の周辺は物々しい雰囲気が漂う。拳銃や機関銃を持った警察官が短い距離で等間隔に並んでいる。
地元の人たちは当たり前のようにその横を通り過ぎていくが、日本ではなかなか見ることのない光景。記者はどうしても身構えてしまう。
フランスでは2015年11月にパリで同時多発テロが発生。死者が130人以上に及んだ大惨事だった。その影響もあり、近年はテロ対策を強化しているようだ。
今回の取材でお世話になった地元のコーディネーターさんによれば、今年はプレスパス申請時に初めてマニキュアが没収されたといい、会場周辺に監視カメラを新たに550台導入。警察官も例年より多く動員しているそうで、地元メディアも「こんなにセキュリティーが厳しいカンヌは初めてだ」と報じている。
28日の閉幕まで何も起こらないことを祈るばかりだ。