2016.10.31 00:01

村上春樹氏「影の持つ意味」と題してスピーチ アンデルセン文学賞

村上春樹氏「影の持つ意味」と題してスピーチ アンデルセン文学賞

 デンマークの「ハンス・クリスチャン・アンデルセン文学賞」の今年の受賞者に選ばれた作家の村上春樹さん(67)は30日、童話作家アンデルセンの出身地、デンマーク・オーデンセでの授賞式に出席、スピーチで「どれだけ高い壁を築き、厳しく部外者を排除し、自分たちに都合よく歴史を書き換えても、結局は自身を傷つけるだけだ」と語った。

 壁や部外者などの意味するところは明言しなかったが、欧州など世界各地で深刻化する難民や移民への排斥感情を念頭にしている可能性がある。

 村上さんは「影の持つ意味」と題するスピーチで、主人公の影がいつの間にか一人歩きを始め、恐ろしい結末につながるアンデルセンの作品「影」に触れ「個人だけでなく全ての社会と国家には影があり、個人と同様、向き合わなければならない」と指摘。「向き合わなければいつか影はもっと強大になって戻ってくるだろう」と述べた。

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