2016.5.4 11:24

ツアーのラストに小田和正の笑顔を見たい/芸能ショナイ業務話

ツアーのラストに小田和正の笑顔を見たい/芸能ショナイ業務話

特集:
芸能ショナイ業務話
小田和正は歌い続ける

小田和正は歌い続ける【拡大】

 シンガー・ソングライター、小田和正(68)が、静岡エコパアリーナで全国ツアー「KAZUMASA ODA TOUR2016 君住む街へ」(24カ所48公演)をスタートさせた。

 オリコンチャートでアルバム首位獲得最年長記録(68歳7カ月)を樹立したベストアルバム「あの日 あの時」(4月20日発売)をひっさげてのツアー。約8000人の大歓声に迎えられ、「あまりの歓声で迎えてくれて感動しました」とのっけから感激していた。

 2011年の東日本大震災と同様、先月14日に東京都内でツアーのリハーサル中に熊本地震が発生。「2011年のときと同じようにツアーのリハーサルやっている最中に、今度は九州で大きな地震があった。固唾をのんで見守っていました」と悲痛な心境を明かす。

 東日本大震災直後のツアーでも開催を自問自答した。結局、被災地での公演を延期し、1カ月遅れで実施。今回もツアー直前に地震が起こり、開催していいのかという思いに襲われたという。

 ベスト盤の発売3日前にはスタッフに「(アルバムの)発売をやめられる?」と素直な気持ちを打ち明けた。だが、何度も話し合った結果、九州のファンから公演開催を望む声が公式サイトに数多く寄せられたこともあり、「とにかく前に進めて、気持ちを届けていこう」と開催を決断した。

 14、15日には被害を受けた大分・別府公演も控えており、「自分たちが何をしたらいいのかツアーを続けながら考えていきたい」と力を込めた。

 本編ラストの「君住む街へ」では涙で歌えなくなった。オフコース時代の曲から取ったツアータイトル曲。公演の最後に歌ってきた思い入れの強い曲だったが、♪激しくうねる 海のように やがて君は乗り越えてゆくはず~という歌詞が津波を連想させることなどから東日本大震災以降、歌うのを控えてきた。

 思い入れが強いだけに、♪そんなに自分を責めないで 死にたいくらい辛くても~と、歌い始めると涙があふれた。

 「my home town」の歌唱前には「故郷が傷ついたりすることは、とても辛いことです。皆さんも故郷を大切にしてください」と観客に呼びかけていた。

 故郷や人との絆を大切にする気持ちを持つ一方で、観客を楽しませなきゃいけない。今回のツアーはきっと複雑な思いで望んでいるに違いない。

 だが、音楽の力は偉大だ。被災者たちはカリスマシンガーの気持ちをしっかりと理解し、きっとハイトーンボイスに癒やされるはずだ。ラストの沖縄でツアーをやってよかったという確信を得た小田の笑顔を見るのが待ち遠しい。(ちゅん)