2016.3.31 23:36

古舘伊知郎、最後の出演で約7分独演「私のわがままです」

古舘伊知郎、最後の出演で約7分独演「私のわがままです」

報道ステーションを降板した古舘伊知郎氏

報道ステーションを降板した古舘伊知郎氏【拡大】

 2004年4月からテレビ朝日系「報道ステーション」のキャスターを務めた古舘伊知郎氏(61)が31日、最後の出演を行った。

 番組のラストで古館氏は、約7分間にわたり“独演”。共演のアナウンサーらを穏やかな表情で労い、スタジオにかけつけた武内絵美アナウンサーや朝日新聞の三浦氏、松岡修造らに礼を述べた。

 続けて古舘氏は「12年の歳月があっという間に流れました。私の古巣であるこのテレビ朝日になんとか貢献できればという思いも強くあって、この大任を引き受けさせていただきました。おかげをもちまして、この12年間風邪などひくこともなく、無遅刻無欠勤でやらせていただくことができました。これもひとえに、テレビの前で今ご覧になっている皆様方の支えあってのことだなと本当に痛感しております。皆様方に育てて頂いたんだと強く思います。本当にありがとうございました」とメーンキャスターを務めてきた12年間を振り返り、改めて視聴者に礼を述べた。

 そして、番組の降板を決意した理由について古舘氏は「そもそも私がどんな報道番組をやりたかったかというところにつながるんです。それは、実は言葉にすると簡単なんです。『もっともっと普段着で、もっとネクタイなどせず、言葉遣いも普段着で、ざっくばらんなニュース番組を作りたい』と真剣に思ってきたんです。しかし、現実はそうはいきませんでした。そんな中で、正直申し上げますと、窮屈になってきました。私はもっと自分の言葉で皆さんを楽しませたい、というわがままな欲求が募ってまいりました。これが真相であります」と、自身がつくりたかった報道番組のあり方を語った上でテレビ朝日からの圧力説を否定し、あくまで自身の判断だと断言した。

 最後に、古舘氏は「空気を読むという人間には特性がある。昔の偉い人が言っていた。読むから、一方向に流れていってしまう。だからこそ、反面で、水を差すという言動が必要だ」という同番組のコメンテーターで政治学者の中島岳志氏の言葉を紹介し、「つるんつるんの無難な言葉で固めた番組なんて、ちっとも面白くありません。人間がやってるんです。人間は少なからず偏っているんです。だから、情熱を持って番組をつくれば、多少は番組は偏るんです。しかし、全体的に程よいバランスに仕上げ直せばいいのではないかという信念を持っております」とした上で、後任のメーンキャスターにも自身の中で生まれた“報道ステーション魂”を引き継いで欲しいと願った。

 後任は同局の富川悠太アナウンサー(39)が務め、4月11日から登場する。また、この日は、スポーツ担当の青山愛アナ(27)、天気予報担当の林美沙希アナ(25)も番組を卒業した。