2015.12.13 12:52

山口組・神戸山口組とも会合…恒例の「事始め式」…警察は抗争警戒

山口組・神戸山口組とも会合…恒例の「事始め式」…警察は抗争警戒

神戸山口組の納会が開かれる侠友会事務所前で、鉄板入りのかばんを持って警戒する組員ら=兵庫県淡路市

神戸山口組の納会が開かれる侠友会事務所前で、鉄板入りのかばんを持って警戒する組員ら=兵庫県淡路市【拡大】

 指定暴力団山口組から分裂した「神戸山口組」が13日、兵庫県淡路市で直系組長らを集めた会合を開いた。山口組では毎年、新年の指針を示す重要行事「事始め式」を12月13日に行っており、神戸山口組も慣習を受け継ぐ立場を示したとみられる。山口組も同日、神戸市灘区の総本部で事始め式を行った。警察当局は「双方が正統性を主張すれば対立激化も考えられる」と警戒を強めるとともに、直系団体の離脱や移籍の動きがないか情報収集を進めている。

 事始め式は山口組にとって最重要行事の一つで、新年の基本方針を発表するほか、「盃(さかずき)事(ごと)」と呼ばれる儀式などが行われる。組長への忠誠と団結を誓う目的から、直系組長らは全員参加することになっている。

 神戸山口組の有力団体「侠友会」の本部事務所(兵庫県淡路市)では、午前8時半ごろから直系組長らを乗せた車が次々に横付けされた。井上邦雄組長(67)のほか、今月9日に山口組から神戸山口組に移籍した「古川組」(同県尼崎市)など直系団体の組長約20人が姿を見せた。会合は午前10時ごろから始まったとみられる。

 一方、山口組総本部でも、早朝から続々と直系組長らを乗せた車が入り、兵庫県警などの捜査員が車のナンバーを確認するなど情報収集にあたった。

 8月末の分裂以降、山口組から神戸山口組への流出や双方の引き止め工作が加速。12月に入ると山口組最高幹部の離脱・撤回騒動が明らかになったほか、お膝元の兵庫県内でもトラブルが相次いでいる。

 今月8日には兵庫県姫路市の飲食店前で、山口組幹部の会食を妨害しようと組員約30人が車8台を連ねて路上で立ち止まる騒ぎがあり、兵庫県警が11日に道交法違反容疑で、神戸山口組の中心団体「山健組」の本部事務所(神戸市中央区)などを家宅捜索。9日には神戸山口組に移籍した古川組の事務所前に双方の組員数十人が集まり、警察が出動する騒ぎになった。

 いずれも大きな抗争事件には発展しなかったが、捜査関係者は「山口組の内部が揺らいでいる証拠」として警戒を強めている。(産経新聞)