2015.11.30 13:09(1/2ページ)

原節子さんの訃報は喪中はがきが“知らせた”?!/芸能ショナイ業務話

原節子さんの訃報は喪中はがきが“知らせた”?!/芸能ショナイ業務話

特集:
芸能ショナイ業務話
死去した原節子さん

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 デスク業務をしていて、久しぶりに肝を冷やす出来事があった。“あわや誤報”という、新聞では絶対してはならない危機に遭遇したからだ。

 事の発端は25日夕方、“伝説の女優”原節子さんが死亡したのではないか、という情報が芸能マスコミに駆け巡った。死亡原稿は完全なウラが取れない限り、原稿にしてはならない。これは新聞の常識だ。その裏返しではないが、死亡しているのに「生きている」という原稿も御法度だ。

 約1カ月前、女性週刊誌に原さんが入院しているという報道があった。なので、原さんの死亡説が流れたとき、簡単にガセとは片付けられず、慎重に取材を進めた。半世紀以上前に芸能界を引退していたため難航を極めたが、なんとか原さんの面倒を見ていた親族の住所と電話番号を割り出し、記者にあたらせた。

 そのとき親族は、サンスポの電話取材に「胃潰瘍で9月下旬に都内の病院に入院して、現在は快方に向かっています。来月には退院できる見込みです」とはっきりこたえた。私は生きているウラが取れたと胸をなで下ろし、原さんが入院中で12月に退院予定であることを記者に書かせ、入稿した。

 それから2時間近く経っただろうか。共同通信が重大ニュースを知らせる鐘の音が編集局中に鳴り響いた。内容を耳をすませて聴くと、「原節子さんが9月5日に肺炎のため、神奈川県内の病院で死去していた」という耳を疑う内容だった。

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