昨年、文化功労者の受賞会見を行った大滝秀治さん【拡大】
俳優の大滝秀治(おおたき・ひでじ)さんが2日午後3時17分、肺扁平上皮がんのため東京都内の自宅で死去した。87歳。
代表を務めた劇団民藝は「ことし2月頃体調不良のため、6月の民藝公演を降板して入院加療中でした。7月初旬には間質性肺炎も併発しましたが、その後病状も安定して退院、食欲もあり自宅療養しておりました。ご家族によれば、前夜も一緒に食卓を囲み好きなお酒も酌み交わしておりましたが、その日の午後、静かに眠るようにお別れしたとのことです」とファクスで綴った。
大滝さんの家族は「2月に肺がんが見つかり8ヶ月。病気に身体を蝕まれる恐怖以上に仕事ができない事が辛そうでした。しかし心から信頼出来るお医者様と看護婦さんに出会えた事で、わがままを云いながらも普通の生活を最期まで送る事ができました。こんなに家族とべったり過ごした事がありませんでしたので、病気になるのも決して悪い事ばかりじゃないねと申しておりました。あれこれ難しい本を読みあさっておりましたが、最後に手に取ったのは赤塚不二夫さんの『これでいいのだ』。まさに『これでいいのだ』と笑顔で穏やかに旅立ちました」とコメントを発表した。