戦後「夜来香」「何日君再来」「支那の夜」など戦時中に歌われたチャイナ歌謡の数々をリバイバル・ヒットさせた歌手の胡美芳(こ・びほう、本名・胡朝子)さんが7日午前0時28分、肺炎のため東京都内の病院で死去した。82歳。和歌山県出身。
胡さんは1951年に新東宝「上海帰りのリル」で中国人娘役として芸能界入り。その美貌と美しい歌声が評判となり翌年に渡辺はま子さんのヒット曲「支那の夜」のリメイク版を発表し、大ヒットした。
さらに55年に発売された「夜来香」は当時流行した“マンボリズム”で吹き込み、この曲も大ヒット。トレードマークの大きなダチョウの扇を持ち、優雅に華麗にチャイナ歌謡をリバイバル・ヒットさせた。
74年にはキリスト教に入信。その後は福音歌手として全国の教会や福祉施設などで歌声を届け、デビュー40周年には自ら作詞した賛美歌の「アメージング・グレイス」を発表するなど積極的に活動した。
葬儀は12日午後6時から東京都品川区で。喪主は長男の西田眞さん。